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大人の友達付き合い雑感

米国在住スミさんが、東京の友人コイさんと、毎週Facetimeで色んな話題をトークします(第37回)。

(…Facetimeの呼び出し音)

ーもしもし。ボストンからもうお帰りですか。

こんにちは、コイさん。
私はカリフォルニアの青空と爽やかな気候のありがたみをかみしめてましたよ・・・

ーボストンいいところだけど、4月はまだ寒いよね笑。
フェンウェイパークもこの前、雪で試合やったって。笑

そう。
こっちの気候に慣れてたから凍えた。笑

ーまあでもよかったじゃない、最後に行けて。
ボストンってなかなか仕事で行かないんだよね、NY、LA、ワシントンとかは出張もあるけど。

確かにそうですね。
もうこれでアメリカ生活に悔いは無いかなあ。

ーよかったよかった。

ところで、最終学期になったのとロックダウン解除とで、中国人の友だちが北京からついに戻ってきたのですよ。
それで、先週その子含めてクラスメートとご飯に言ったんですけど。

ーほう。

なんというか、一通りお互いの近況確認したり世間話したら、それでおなかいっぱいになったというか。
1時間ちょっとで十分だなっていうか。結局2時間以上いたんですけど。笑

ー笑。

普段はリモート生活してるから、友達と会って話せるのはすごく嬉しいんですけど、そこまで話したいこともないっていうか。
これって「相手にそこまでの興味がない」ってことなんじゃないかな~ってことに気づいちゃったんです。

ーふむ。なるほど?

私、そもそも別に盛り上げ上手とかでもないので、自分のコミュ力の問題かな~って思ってたんですけど、最近、それが特に顕著で。

ー笑。

「ゼネラル、一般的な話題」で友達の思考を深く理解したいとか、自分の思考を理解してほしいとは思わなくなったんだな、って。
だから、そこまで深く話したいことがない。笑

ーなるほどね。
大人になると、セルフというか、自分の内面にもっと重点が置かれるからじゃないかな。

えーと、と言いますと?

ーそれこそ、中高生のときって友達としゃべるってすごく大事な時間じゃない。

そうですね。
私は女子校でしたけど、あの頃はずーーっとおしゃべりしてましたし、それがめちゃくちゃ楽しかったな。大学生まで、社会人2、3年目くらいまではそうでしたよ。

ーその時代の友だちとの楽しさってさ、「皆で同じような経験とか気持ちとかを共有すること」だったと思うんだよね。

確かに…!
相手の考えを理解したいとかそういう難しいことじゃなくて、みんなで同じ時間を過ごしたいっていうピュアな気持ちだったな。

ーでもだんだん大人になると、自分の内面もどんどん深まっていくじゃない。
「みんなと同じ時間を過ごす」以外のことへの興味が高まっていく気がする。

自分でごそごそ好きなことしてる時間の大切さが上がったかも。

ーたとえば、仕事とか何らかのテーマで継続的に付き合いのある友人だと、お互いの考え方に、お互い興味があったりする。
けど、それ以外はやっぱり近況報告と昔の話題で盛り上がるってくらいになるよね。

あ~、そうかも。

ー俺も、中高の野球部の友達と半年に一回くらい会うけど、野球の話がほとんどだよ。
それ以外は、普段の生活も考えていることも全然違うから、深め合う感じにもならない。別に、仲は良いんだけど、付き合い方は違うよね。

そうですね。
全く違う職業や生活をしている近況自体には興味があっても、それって「相手を理解したい」という興味関心とは本質的には違いますもんね。

ーそうそう。

もともとそんなに他人に関心がある方ではなくて、いよいよ内向的になってしまったか自分と思ったけど…

ー大人になると普遍的に起こりうる現象なんだよ、きっと。笑

そうか。笑

ーいいじゃない、自分の内側に興味関心が深くなるというのはそれはそれで。

そうかもですね。
大親友とかパートナーとか、興味関心が継続的にある「友人」と、普通に仲良しの「友人」とはまた付き合い方も違くなっていく。
狭く深く、じゃないけど。

ーそうだよ。

ということで、今日はこのへんですかね

ーはーい。

ありがとうございます。ではでは~。

ーばいばーい。

(…Facetimeを切る)

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