すべてを許す(forgiveness)って!
ここのところ、マララさんにまたちょっとはまってました。
最近(といっても3か月前・・)読んだ本に、2014年にノーベル平和賞を受賞したマララさんの、国連でのスピーチ「One Child」について触れられていて、興味を持ったのがきっかけです。
アメリカに移住してきた後、本屋をぶらついていてたまたま見つけたマララさんの本は一気読みするほど夢中に読みました。
”若者向けバージョン”なので、一般向けの本よりぐんと単語や言い回しがシンプルで読みやすいんです。
英語で何か読んでみたいなーでも難しくて挫折するだろうなーって私のような方にとってもおすすめです。
I Am Malala: How One Girl Stood Up for Education and Changed the World (Young Readers Edition)
マララさん16歳の国連でのスピーチ「すべてを許す(forgiveness)」って、すごい!
マララさん国連でのスピーチ:
マララさんは、2009年11歳の頃から、BBCのブログにペンネームで、タリバンによる女子の教育を受ける権利を奪う活動を批判してきました。
その結果、2012年に、パキスタンでタリバンに学校帰りのバスの中で頭部を撃たれてしまいました。その後、イギリスの病院で治療を受け、奇跡的に回復しました。
この彼女のスピーチを聞いて、一番感服したのが、この部分。
タリバンは私の頭撃ちました。
銃弾が私を黙らせるだろう、と思っていました。
しかし、私には、弱さ、怖れ、絶望がなくなり、強さ、力、勇気が新たに生まれました。
タリバンに復讐したり、何かを言おうとも思っていません。
ただ子供たちがみな教育を受ける権利を主張したいのです。
すべての過激派、特にタリバーンの息子や娘たちに、教育を受けてもらいたいと思っています
私は私を撃ったタリバンを憎んでしません。
もしも私の手に銃があって、彼が私の目の前に立ったとしても、私は彼を撃ちません。
これは、ムハンマドやキリスト、仏陀から学んだ慈悲の心です。
これは、マーティン・ルーサー・キング、ネルソン・マンデラ、マハメド・アリー・ジンナーらから受け継いだものです。
これは、ガンジー、カーン、マザー・テレサから学んだ非暴力の教えです。
そして、私の母、父から学んだ、「Forgiveness すべてを許すこと」です。
私の魂が、平和に、みなを愛しましょう、と私に語りかけてきます。
2012年に撃たれて、その翌年、自分を殺そうとした相手を、許しましょう、とか、彼や彼の子どもにも教育を、という風に、何をどうやったら、こういう心境になれたのだろう・・・。
しかも、16歳で! 私も、インターネットで注文した物がまともに届かないたびに、頭から湯気を出してる場合ではない・・・。たかが荷物!
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毎日、歩行者がいてもおかまいなしで右折してくる車に遭遇するたび、はらわたを煮えくりかえしてる場合ではない・・・。たかが・・なんだ?命?
マララさんの普段着の姿(おまけ)
マララさんのスピーチをはじめ動画をいろいろ見ているうちに、友だちと一緒に楽しんでる姿を見つけました。
スピーチでの迫力満点の彼女とはまたずいぶん違った姿は新鮮かつ、ちょっとホッとしたというか。
ぜひ一度見てみてくださーい。
普段着のマララさん: