夫の上司がホームレスになりそうに

昨日は最高気温9度もあって、めちゃくちゃあったかくて、もうてっきり春かと思ってたら、今日はまた冷え、明日はさらに冷えマイナス17度まで下がる予報・・。あらま。

まあ、日本の豪雪地帯と同じで、5月までスキーシーズンだし、春はまだか。

と、こんなに寒いモンタナですが、オンラインニュースでたまに目にする、「ホームレスの方々への支援や対策」みたいな記事。

マイナス30度の寒さの中、どうやって外で生き延びられるのか・・身体が動くのであれば、せめてもう少し気温の高い町に少しづつ歩いてでも移動しないと、自殺行為だよなあ、なんて完全に他人事に思ってました。

そんな折、昨夜、聞いた衝撃的な話。

なんと、夫の上司(35歳の白人女性)が、「夫と娘(3歳)としばらく車で暮らさなくてはいけないかもしれない」と。

私がモンタナに来た直後に、うちに前住人が置いて行った家具を少しもらいたい、とのことで3人でうちに来てくれたときに会ったことがある人達ってこともあり、もの凄くショック。

夫の上司ニコールとその夫リッチーと3歳の娘

私がモンタナ来る前、夫が先に引越してきて働き始めたときから、「直属の上司が、昔横浜に数年住んでて日本好きなのと、夫がメキシコ人で、モンタナでなかなか友達ができなくて孤独だから、ぜひ遊んでね、と言ってる。」という話を聞いてて、「へー、どんな夫婦なんだろう?」と思ってました。

彼女は落ち着いてて(お互い、同年代かと思ってました・・)、夫のリッチーは、ボリューム抜群の長髪をくるくると丸めてて、勝手なイメージだけど、ストリートアーティストみたいな独特の雰囲気で、「たしかに、このモンタナの小さな静かな村では、友達ができないというのもなんとなく分かるなあ」というのが第一印象。

彼女たちは、ニコールが大学院を卒業し、モンタナで大学職員の職を得て、5年前にロサンゼルスから引っ越してきました。

(そうそう、彼女から、車のナンバープレート替える前、カリフォルニアナンバーの車に乗ってたときに、スーパーの駐車場で、「カリフォルニアに帰れー!」みたいな罵声を浴びたことがあるから、気を付けてね」と忠告もされてたんでした。

とは言え、”気を付け”ようもないので、、とにかく急ごうってんで、最優先で動き始めたものの、その後、アメリカお決まりの、い~ろ~い~ろ~な手続きがスムーズに進まず、今月!やっとモンタナナンバーに替えられて、一安心。イエイ。)

さてさて、彼女たちは、職場の大学が安く提供してるアパートにずっと住んでたんですが、このたび、大学が、職員ではなく学生を住まわせることに決め、6月に出ていかなくてはならなくなりました。

で、賃貸アパートを探してるんだけど、一気に賃貸の相場が上がってて、なかなか予算内で見つけられない、という話は去年から聞いてました。

彼女の夫のリッチーが、うちから徒歩10分の成城石井みたいな小ぶりでこじゃれたスーパー(値段も高いけど品質はイマイチ)で働いてたんですが、仕事が試用期間2カ月で、契約更新されなくて困ってる、という話を聞いて、そんなことってあるんだーーー、と厳しいなーと思ってました。

ちなみに、ちょっとお洒落なスーパー「ローズアワー(って発音するのか?違うかも)」はこんな感じです。


その後、彼は、先月からニコールの大学職員の同僚のツテで働き始めた、ショッピングモールのフードコートの仕事も、ついこないだ、同僚の女性社員になんか不適切な発言をしたとかで、クビになってしまったそうで・・。

でも、まあ彼女は正職員でサブマネージャーとして働いてるし、大丈夫でしょ、と思ってました。

が、家賃が高過ぎて借りられない、とのことなので、、、おそらく、教育ローンとかクレジットカードの負債とかがあるのか。

なんにせよ、州立大学で5年間サブマネージャーとして働いている、なんというのが適切なのか分からないけど、まっとうに稼いでる人が、この極寒の地で、3歳の娘と30代の夫と共にホームレスすれすれの生活を送っているという事実に、衝撃を受けました。

2018年に書いた、ホームレスとアメリカ人についての考察記事を読み返してみましたが、なんと他人事だったことか。

ちなみに、彼女は、やっと最近、産後鬱で通っていたカウンセリングも、精神的に落ち着いてきたから終了した、というところだし、ほんとに、なんとか、住む場所を見つけられることを祈りつつ・・。


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