SUSONO 6月 観る・聴く
6月30日、亀田誠治さんと佐々木俊尚さんの対談イベントに行ってきた。
亀田さんの生い立ちや音楽に対する想い、初めて知ることばかりで、とても楽しい時間だった。
印象に残ったことについて、感想とともに書いてみようと思う。
永遠の中御所でありたい
大御所にはなりたくないとおっしゃっていた。
これは、糸井重里さんの「普通でありたい。」に通じるものがあると思った。
これまでの実績からは考えられない親しみやすい雰囲気を感じたのは、御本人の中御所意識からなのだろう。
定額ストリーミングの良さについて
好きなアーティストのアルバムだけを買うよりも、定額ストリーミングを契約するほうが、アーティストにお金が流れるのではないかというお話。
私はストリーミングで音楽を聴くことに習慣がなく、アーティストの方がストリーミングを推奨しているお話を聞くことも初めてだった。
できるだけライブで聴きたいとか、アルバムは曲順通りに聴きたいとか、20代までに身につけた音楽との関わり方が変わっていない。
それは、好きなアーティスト達の影響であるけど、時代とともに関わり方を変えていくのも必要かなと亀田さんのお話を伺って感じた。
生活の中にナチュラルに音楽が溶け込んでいない
イヤホンで音楽を聴くようになったことの弊害として、生活の中の音楽がなくなってきているという。
阿久悠さんもイヤホンで音楽を聴くことで、街の音を聞かない人が増えたと書かれていたことを思い出した。
私もイヤホンで音楽を聴くし、耳からの点滴と思っているけど、街に流れる音を遮断してしまうことはよくないなぁと思う。
高校生の頃に出会った音楽は、ラジオから流れていたものがほとんどで、生活の中の音楽の大切さもわかっているつもり。
イヤホン問題は、何が最善策なのか結論は出せていない…。
まとめ
10代や20代の頃に覚えた「正しい」をその後も引きずっていくことは、いろいろな場面で指摘される。
私の音楽との関わり方も、無意識にそうなっていた。
特に違和感や不便さを感じなくても、今考えられる選択肢の中で最善は何なのかを意識できることが、時代に取り残されない方法だと思った。
そして、それができていることが第一線で活躍し続けている人の共通点のひとつなのではないか。
新しいものが常によいとは限らないけれど、新しいものの中によいものがあるかもしれないと思う気持ち、探そうとする意欲は忘れずにいたい。