「ぼくモノ」に救われた
「ぼくたちは習慣で、できている」のレビューを読んで下さったみなさん、ありがとうございます。
この本を読みたいと思ったのは、「ぼくたちに、もうモノは必要ない」にとても救われたから。
ぼくモノの感想はツイッターで少しつぶやいただけで、それ以外は文章で残していない。
それなのに、いや、だからこそなのか、あのときの感情は今でもしっかり私の中に残っている。
今さらだが、今も残っているあのときの気持ちを書いてみようと思う。
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あの頃の私は世間体や年相応であることに執着したくないと思いつつも、そこから自由になりきれていなかった。
学生の頃と変わらず1Kアパートに住んでいるのは恥ずかしいことなのではないか。
30代なのだから、もっとよいもの(高価なもの)を持たなければならないのではないか。
収入に見合った暮らしと年相応が噛み合わない…。今思えば、本当にどうでもいいことに悩んでいた。
そんなときに、書店で目に入った「ぼくたちに、もうモノは必要ない」というタイトルにひかれ、即購入した。
このカテゴリではめずらしい男性の著者ということも気になった。
プロフィールだけを見たら、進学から就職、転職とうまくいっていて、私とは別世界の人に思えたが、本に書かれている個々のエピソードを知ると、親近感が持てた。
モノが少ない、幸せがある。
そのことには、気付いていた。
ただ、それを肯定できない自分がいた。
収入が少ないことの言い訳なのではないかと感じていたから。
ぼくモノは、私の方向性を肯定してくれた。
私の場合、もとからモノが少なめの暮らしをしていたので、ミニマリズムに出会って大幅に持ち物が減ったわけではない。
ただ、モノに対する向き合い方が変わったことや周りと自分をあまり比べなくなったことは大きな変化だと思う。
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このnoteを書くために、久しぶりにぼくモノを開いた。
ぼくが考えたいのは、「普通」の人が、もっと「普通」の幸せを感じられるような在り方だ。
普通の人の普通の幸せについて考えるようになったきっかけは、この本だったのかもしれない。
ここがきっかけだったことを強く意識はしていないのだけど…。
周りと比べてしまって苦しい人には、ぼくモノを読んでほしい。
きっと、救われると思う。
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