必要とされてると思いたい
槇原敬之さんの曲で、メロディとともにしっかりと覚えている歌詞がある。
必要とされてると思いたい 君はそう言っていた
曲名は忘れてしまっていたので、調べたら「Ordinary Days 」という曲だった。
なぜ、この歌詞を忘れられないかと言ったら、必要とされてると思いたいと強く思うことが何度もあるからだと思う。
誰かにとっての特別な存在でありたい。
自分にしかできないことを持っていたい。
そんな唯一無二の存在として、必要とされたいという願望が突然あらわれる瞬間があるのだ。
落ち着いているときは、特別なことなんてできなくても生きられる社会であってほしいと思っているのに。
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映画「青の帰り道」を観た。
夢を追いかけるカナをうらやましく思うキリ。20代の私もそうだった。大きな夢などなく、生活するために働くことで精一杯だった私から見て、夢を追いかける人はキラキラしていた。
特別なことなんてできないと認めながらも、必要とされてると思いたいと思ってしまう自分。
そのふたつの間で揺れながら、これからも生きていくのかもしれない。せめてもの救いは、揺れながらだということだ。どちらかに片寄ってしまったら、生きていくことすらできなくなってしまいそうな気がするのだ。