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【勉強】クープマンモデルその⑦
こんにちは!
前田です。
今日も、私がいま一番興味があるテーマについて、まず私が学び(インプット)、引用し(シェア)、そのことについてコメントする(アウトプット)」という順番で記事を書くことで、私自身も、そしてこの記事を読んでくださっている方にとっても、学びや気づきにつなげていこうと思います。
今日のテーマは、「ランチェスター戦略」を学ぶ中で登場した「クープマンモデル」です。
私自身も書籍などを読んで勉強していますが、ここでは、参考になりそうなwebサイトを参考文献としながら、数回に分けて学んでいこうと思います。
(参考文献)
↓↓
7.射程距離理論 三:一(さんいち)の法則
ランチェスター戦略以外のシェア理論で役立つのが「相対市場シェア」概念です。
自社と最大のライバルとの比率のことです。
例えば自社が2位20%で1位が30%だと自社の相対シェアは0.67(30分の20)です。
自社が1位20%で2位が15%なら自社の相対シェアは1.33(15分の20)です。
同じ20%であってもライバルが何%であるかによって力関係は全く異なり、立てる戦略も変わります。
他社との差を分析する方法としてランチェスター戦略では三:一の法則(射程距離理論ともいう)があります。
上限目標値73.9%と下限目標値26.1%を足すと100%。
その比2.83≒3倍。2社間競合の場合、敵の3倍差をつければ勝敗は決することを示します。
常に三人一組で一人の敵と戦った赤穂浪士の討ち入りでも示された軍事上の常識です。
ただしこれは、ランチェスター第一法則適用下の場合です。
全国や地域のシェアなどは第二法則適用下なので、2乗して3倍になるルート3倍が射程距離となります。
約1.7倍、5:3の比率です。
射程圏内か圏外かにより、上位に対しては逆転可能なのか当面は困難なのか、下位に対しては安全圏なのか、いつ逆転されてもおかしくない状況なのかを見極めます。
短期・中期・長期のシェアアップ目標設定に反映させます。
前回までは、市場トップを目指していくまでのロードマップ、マイルストーンとなる市場シェアを、それぞれ見ていきました。
特に、市場トップの企業となるまでは、
・3%:拠点作り
・7%:影響を発揮し始める
・10%:トップ集団に認知される
という目安にしていくと良いということを、学びました。
しかし、トップを目指しているのは自分の会社だけではありませんし、トップ企業だけ意識していると、足元を掬われかねません。
というのも、市場には多くの企業があり、日々お互いに切磋琢磨しているので、たとえば2位の企業が3位の企業に抜かれるということもありえるのです。
いままでランチェスター戦略では、「強者(トップ)か、その他(2位以下)か」を見てきました。
そして、トップ企業だった場合、どれだけ安泰と言えるかを学んできました。
そして、「2位以下はすべて、弱者の戦略」とシンプルに扱ってきましたが、近くのライバルとの差をちゃんと捉えることも大切だということを、言っているのが、この「.射程距離理論 三:一(さんいち)の法則」ということになります。
これまたシンプルな理論で、接近戦・局地戦では、3倍差つければ勝利が確実なものとなる、ということです。
逆にいうと、2倍くらいだとまだ確実でないとも言えます。
不思議なもので、この3倍という数字には、私も馴染みがあります。
私がメーカーで機械設計者として仕事をしているときによく扱う「安全率」という言葉があります。
安全率とはざっくり言うと、「機械をどれだけ丈夫につくるか」という指標です。この値が大きいほど、より安全側に振った設計であると言えます。
この安全率について、先輩からいつも「最低でも安全率3倍以上はとること」と口すっぱく言われてきました。
逆にいうと、安全率2倍以下の設計なんてものは、宇宙工学などごく一部の分野でした見たことがありません。
安全率を3倍以上とる理由は様々ですが、「人は完全でない、ミスをおかし、想定外のことも当然おきる」という前提があるからでしょう。
そして、ミス起因や想定外のことが起こっても、事故にならない(なりにくい)安全率というものが、経験則上3倍以上なのだと考えています。
このように、先人の知恵というものは、理論的にも経験則的にも裏付けがあり、そして様々な分野に水平展開していけるものだということを改めてしりました。
よりいっそう、ランチェスター戦略を学び、自分のものにしようとする意欲も高まってきますね。