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僕の就職活動 〜 1/3 〜

これは僕の就職活動記である。決して就活が終わったわけではなく、おそらくあと1週間は続くと思われるが、書いていこうと思う。参考にはならいと思うが、リアルな就活記であるので「こんな就活をしているやつもいるのか」と暇つぶし程度に読んでいただけると幸いだ。全部で三部構成となっていて、二部以降の執筆予定は未定だが、近いうちに出そうと思っている。気長に待ってほしい。


僕は初めに書いた通り、現在絶賛就活中だ。これから始まる本格的な人生のスタート地点に立つために。
この文章を読んでくれている方は、「就活」と聞いて何を思い浮かべるだろう。僕は実際に就活を始める前は「苦しそう」くらいにしか思っていなかった。毎朝着慣れていないスーツで家を出て、長い会社説明を聞いて、みたいな。同時に「もっと楽にできないのかな」とも思っていた。そもそも現代日本は求人社会なのだから。韓国のように圧倒的な学歴社会が根底にあり、求人社会と求職社会が混在している状況なら話は別だが、程度の差はあれ日本は違う。会社側が人手不足な場合がほとんどだ。ならば就活は楽なのではないだろうか、そんなくだらない妄想をしながらいよいよ就活を本格的に始めることにした。

大学3年の12月に所属していたサッカーサークルを引退し、就活へと移行した。最初に何をすればいいのだろう、サークルの先輩によるとインターンとやらに参加した方がいいらしい。これまで就活に一切の興味が無かったせいで知識がゼロであった。なんとなくマイナビで探してみると、どうやら銀行のインターンの申し込みができるらしい。さっそく申し込んでみた。なぜ銀行かというと年収が良さそうだから、それだけ。就活の軸なんて無くて、ただ多くの金がほしい、なんでもやるから、といった感じ。するとインターンに参加するための選考があるらしいのだ。内容はGD(グループディスカッション)。なんじゃそれ。

1ヶ月後の選考当日、かなり緊張していたと思う。8人1班が6つあった。内容は「日本に1つ線を引いて二分するならどこに引くか」。むず。
ワーク開始とともに主導権を握って話し始めたのは最高学府所属のメガネだった。話し方はウザいが、ワークの進め方は完璧そのものだった。まず仮定を決め、条件を決め、憂慮すべきことを挙げ、補完案を出す、マニュアル通りだ。とはいえ僕も一応最高学府(私立)の誇りの元に次々と意見を出した。常に人事に監視されているので緊張したが、なんとか頑張った。ワークも佳境に入り、いよいよ二分する場所を決めるとき、誰かが「県ごとにA、Bで分けよう」と言ってきた。違う違う、そうじゃ、そうじゃない。僕は「具体的に線を引くんだ。万里の長城みたいに。」と言い返した。これが決め手だった。結果僕は選考に通ったが、理由はここにあったと思う。答えが果たして求められているものか、正確なものか。実際に他の班では線で二分しておらず、人事に指摘されていた。こうして僕はインターンとやらに参加したのだった。

インターンは3日間で構成されており、実際の業務を全て体験するといったものだ。インターン中は常に班で行動することになっていた。僕の班はコミュ力の高い人が多く、賑やかだった。だが肝心のワークの方では他班から大きな遅れを取り、評価も最悪だった。決して頭が悪い人がいたわけではなかったが、みんながみんな果たすべき役割を全うしていなかったように今では感じる。やらなきゃいけないことを後回しにして、やりたいことを優先していた。

そんなこんなでインターンは終了した。終わってからまず1つ、くそ疲れた。そもそも学生という身分で、銀行についてなんの予備知識もない僕が全ての業務を体験するなんて間違っていたかもしれない。他の子はある程度の予備知識を講義を通じて知っていたらしいが、僕にはなかった。だが疲れた以上に得るものも多かった。予備知識がない分、人一倍に吸収できたとも感じたのだ。こんなことを実際に働いてやっているのか、こんなことまで考えているのか、と。ここで僕は銀行という職業に就くことを決心したように思える。実際に就けるかは別として。
これはあとで知ったのだが、どうやらインターンというのは本選考が有利に動く場合があるのだという。こんなこともあり、「この銀行の内定は確実だな」と考えていた。この慢心がフラグになることなど露知らずに。

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