作戦において「負けパターン」も頭に叩き込んでおく
「どうすれば勝てるか。うまくいくか」
戦略を立てる時は、そのことにフォーカスして考える人がほとんどです。
もちろん、勝利のシミュレーションを描くことは大事です。
けれども、それだけでは、不十分です。
「どうなったら負けるか。失敗するか」
負けパターンの方もしっかり考えておく必要があります。
なぜなら、自分が不利になるケースをわかっていたほうが、
逆に「事を有利に運ぶためにはどうすればいいか」を正確に理解できるからです。
それに、勝ちパターンしか頭に入っていないと、形勢がちょっと負けの方に傾いただけで、「どうしよう、どうしよう」とオタオタしてしまいます。
その点、負けパターンがわかっている人は、冷静に負けいない方へすぐに舵を切りなおすことができるのです。
もっとかみ砕いて言うと、スランプに陥ると、凡打の山を築きますね?
その凡打のなかに、成功のカギが潜んでいると考えているのです。
言い換えれば、「こう打つと凡打になる」というケースをいくつも知っていて、原因の分析をしているわけです。
イチローのあの驚異的な成績は、まさに頭に刷り込まれた負けパターンの賜物。
ビジネスにも通じる考え方といえるでしょう。