【観た/2022年14本目】映画「ブータン・山の学校」観ました。
【感想】
純真、純心とはこういう事を言うのだと思う。。。
ストーリーは一直線。
絶望的なまでに美しく、残酷すぎる過酷な自然環境を舞台に、
人としての生き方、未来の描き方を若者(先生)と更に若き子どもたちを通じて感じる、、
のですが!
実はそこに住まう大人が不幸せなんてことは全然なく、
むしろ子どもたちの未来が悲観的でないことを示唆しているところはまさに白眉。
演出も、まさに無垢で純真。
社会のザラつきやグローバリズムの波みたいなものを入れることもできたはずなのに、あえて排除。
「知っている社会」を観客に託す度量の広さを感じました。
ゆるやかで、穏やかで、確かな、音色、余韻。
こんなに素朴でこんなに豊かな映画があるなんて。
尺が短く、浸る時間がもっとほしい、もっともっとほしい。
時間の流れを忘れる、心の澱を掬うような貴重な瞬間を過ごせたと感じています。
【評価点・つけるとしたら】
☆4.2です。