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[理系による「映画」考察] 我が家の楽園(1938) ➡今、自身が一番身につけなければならない"寛容さ"の手本
仕事人間で"人間味"がなくなったことを気付かされる映画、って約100年前からあるんだ~(もともと演劇が元なので実はもっと前から)、の感想ですが、それよりかは、個人的に現在最も身につけなければならない"寛容さ"の手本となったので、それに関して記載します。
自身もそれなりに年を取り、会社にて、個人ではなく多くの人の協力を得て・意見をまとめてチームとして成果を出すことを求められるマネージャー的な業務が多くなりました。
その上で、今までのやり方に限界を感じつつあり、マインドセット・やり方をちょっとずつ変える必要があるな~、と課題を認識しているときに、この映画の主人公のヴァンダーホフのマインドは少し参考になるかもと思った次第です。
具体的には、自身はゴリゴリの理系のため、
・論理主義
・効率性を重要視
・無駄が大嫌い
・端的に言うと完璧主義
です。(実際書くと、"人間味"がなくなった人、みたいですね…)
基本的にはチームとしても上記を重視していました。で、5人程度の小さいチームだと上記に沿った進め方はうまく機能するのですが、それ以上の人数になるといまいちうまくいかないのです。
理由は、関わる人が多くなると、各個人が正しいと思っている論理のばらつきが大きくなるため、自身の論理で縛ることに限界が生じるのです。
で、この限界を破るためのキーワードとしては"寛容さ"になります。ここで言う"寛容さ"とは、"優しさ"とイコールではなく、各個人は正しいことを言っている・行っている、のマインドセットです。
この映画でのヴァンダーホフ一家の人々はキテレツなキャラばかりですが、この一家の方針は"楽しいことをして生きる"であり、相手に迷惑をかけることがあってもこの方針に従っている限り、その人物は正しいことを行っているわけで、許容されます。また、ヴァンダーホフ本人は、迷惑自体も自身を楽しませる要素として認識しているため、それが"寛容さ"として映ります。
実生活では、この映画みたいにはいかないのですが、会社では、自身の意見と合わなくとも、特定の目的を達するため皆が正解を言っている、というマインドをもって人の話を聞きなさい、と上司から"寛容さ"を論理的にとらえるアドバイスを受け、それとヴァンダーホフ的な広い範囲での"寛容さ"が合わさると最強だな、と思いながら精進しているこの頃です。
と、上記の趣旨とはまったく関係ないのですが、ヴァンダーホフの眼鏡姿がなんともお洒落で、"寛容さ"を身に着けるとさらに次の段階のお洒落になれる!?、ことを実証することもモチベーションの一部となっています~。