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[理系による「ファッション」考察] A.P.C.が20年を超えても第一線のブランドで居続けられる理由
最近A.P.C.を着ている若い世代をやたら見かけ、懐かし~、と思うと同時にいまだに第一線でいるブランドである理由に興味が湧いたので、クロニクル的なことも含めてその理由を記載しますね。
実は、A.P.C.が流行ったのは最近だけでなく、ちょうど2000年ぐらいに爆発的に流行りました。しかも、このブランドの服を一番買ったのは我々40代中盤世代なのではないかと思います。
流れとしては
90年代中盤の古着ビンテージブーム(価格が高い!)
↓
90年後半の"アントワープの6人"へのモードブーム(価格が高い!)
↓
2000年代初めの、カジュアルだけど小綺麗なA.P.C.の流行り(価格が適正!)
となります。
で、今の40代中盤は2000年となると二十歳前後の年齢であり、そろそろ落ち着いた大人っぽい小綺麗な服を着たい!、の需要に価格的なことも含めA.P.C.はジャストミートし、自身もこのブランドの服を本当によく買いました。
そのころA.P.C.で一番売れたのは恐らく定番の細身のジーンだと思いますが、実家で漁っていると2本も出てきたので、その当時の人気度合がなんとなく伝わると思います。
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ちなみに、この記事のために代官山店に視察に行ったところ、形は当時と違うかもしれませんがまだ定番としてやっていたので、このジーンズはいまだに人気なのかもしれませんね。
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で、自身がA.P.C.を卒業した後も、代官山で路面店を継続していたのは知っていましたが、20年以上も路面店を継続できるほど第一線で居続けられる理由は何か?、に対して、
流行り廃りが出にくいシンプルなデザインだから、
もあると思いますが、実は、
品質も含む服作りへの真摯さ!、
に尽きると思います。
当時からそうだったのですが、A.P.C.の服の品質は非常に高いです。
例えば、ジーンズはブランドモノにも関わらず、綺麗に色落ちするデニムを生地として選んでます。
また、下はこれまた実家で見つけた当時のジャケットですが、生地がとても良く、20年以上経っても全く朽ちていませんでした!
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で、試しに中学生の息子に着せてみましたが、当時のA.P.C.のイメージのままで、その服の品質の高さに驚かされました。
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で、最近店舗に行き、服を触ってみても、その品質に対するこだわりは継続されており、うれしく感じました。
ちなみに、当時隆盛を誇った国内ブランドの服は、値段の割にA.P.C.の服に比べて品質が悪く(生地とかペラペラだった…)、今では完全に消え去ってしまったことを考えると、流行りに乗りながらも真摯な服作りの姿勢を維持していることが20年以上も第一線で居続けられるブランドの理由だと思います。
最後に、完全に個人的な思い出ですが、妻と初めてデートしたとき(その当時、付き合ってもいなかった)、着ていった服がA.P.C.のデニムジャケットだったのですが、妻にとってはその服はとても好印象だったらしく、それが理由で(?)付き合うことになったのでした~。