2023年7月の記事一覧
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[理系による「映画」考察] 君たちはどう生きるか(2023) ➡宮崎駿の私小説であり、大学入学試験の小論文の題材に最適な映画
実は、ジブリはあまり観ていないのですが("千と千尋の神隠し"以降、観ていない)、"君たちはどう生きるか"は評価が完全に二分されていることを聞き、そういう映画は自分好みの可能性が非常に高いので、観に行きました。 一言で言うと、宮崎駿の私小説、で(映画ですが)、大変自分好みでした。 また、事前に宣伝しなかった理由も分かりました。結局、個人の私小説で、マスに向けて作られたものではないので、宣伝できないのです。 もう少し言うと、宮崎駿自身がピュアに自身の作りたいものを作った、の
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[理系による「映画」考察] シン・仮面ライダー(2023) ➡"オタクの心象風景の再現"という、今までの映画にない新しいジャンルの誕生
Amazon Primeで公開になったので、観てみました。 面白い・面白くない、は、さんざん語られてきたと思うので、いつも通り、別の切り口で考察します。 そもそも、この映画をどう観れば良いかですが、通常のアクション映画として観ると失敗します。なぜなら、この映画は、"オタクの心象風景の再現"という、今までの映画にない新しいジャンルだからです。 具体的に説明する前に、まず自身の仮面ライダーに関する体験から。 自身が子供のころリアルタイムで見た仮面ライダーは、下記の"スーパ
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[理系による「映画」考察] 市民ケーン(1941) ➡描かれている独断的暴君なキャラの人、程度の差はあれ、実世界に意外と存在しますよ。
いい人なんだけど、言ってることは大体正しいんだけど、歳をとるたびに独断的暴君なキャラが強くなり、徐々に人が離れていき、最後は一人になってしまう男の一生を描いた作品、になりますが、演出がそれまでの映画にないやり方になっており(当時はとても斬新だったと思ます)、面白い映画ですよ。 子供のころから我が強く、親でも手を焼き、言うことを聞かすには暴力に訴えるしかないが、それでもまったく意味がなく、母親が手放すことを決断し、資本管理兼銀行員に育てられる。が、いくつかの大学で退学するほど
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[理系による「映画」考察] シマロン(1931) ➡アントレプレナーシップに溢れすぎた主人公で、そりゃカッコイイけど、経営者としては...、のビジネスの話
今っぽい言葉を使い、この映画を一文でまとめると、 アントレプレナーシップ(起業家精神)に溢れまくり・男前で・任侠もあり・女性に優しく・常に心が躍る新しい事業をすることが生きがいである、男の一生を客観的に描いた映画、 になります。 演出的なこと記載すると、 ・何もない荒野での、よーいドンからの馬車レースは、ピュアにカッコイイ ・始めのフリと、その回収は見事 ・本人の死から、銅像への永遠の生は、ベタで良い になるのですが、やはり、主人公のキャラ演出が際立っており、日本映画には絶