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祖母の誕生日

今日は祖母の85歳の誕生日であった。

自宅で家族だけでの、ささやかな誕生日パーティー

私は花束とケーキを用意した。料理も手伝った。

祖母は喜んでくれたのだろうか?

食事中、祖母は自分が死んだときのことを話した。

「私が死んだら、あの人とあの人、それからあの人をお葬式に呼んで。」

「来年は誕生日迎えられるかわからんからねぇ」

といったように。

現在、祖母は特に大きい病気を持っているわけではない。

いつも杖をつかずに歩いている。畑仕事したり、ご近所の草取りまで手伝っている。喋りも達者である。

私から見たら、祖母はとても元気なのだ。祖母が死ぬなんて想像ができない。

そんな祖母から語られる、自分の死について。

歳を取るということはどんな感じなんだろう?

死が近づいてくるってどんな感じなんだろう?

祖母の誕生日はもしかしたらそれが最後になるかもしれない、なんて私はそんなこと考えてもいなかった。

だから、今日お祝いすることができてよかった。

無職だからといって、プレゼントをケチらなくてよかった。用意してよかった。


この世には、「もしかして」がつきものだ。

だから一瞬一瞬を本当に大事にしていきたい。

自分が後悔しないためにも。


おばぁちゃん、お誕生日おめでとう。

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