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デュエルコマンダー(Duel Commander)紹介記事


0:更新履歴

12/20 公開

1:前置き

この記事は下記2つの理由から作成したものです。

・ここ2~3年でスタンダードからmtgを始めた友人が下環境に参入するにあたり、デュエルコマンダー(以下デュエコマ)にも少し興味を持っているから。
・mixi2サービス開始に伴い、他の人と被らなさそうなコミュニティを立ち上げようと思った時の題材としてデュエコマが浮かんだから。

2:筆者およびデュエコマの昔話

・「ラヴニカへの回帰」(12年くらい前)以降、毎パック紙でドラフトを遊んでいます。
・最近mtgアリーナで赤単雄姿を遊びました。《心火の英雄》やら《熾火心の挑戦者》やら。力線出てからはやってません。
・デュエコマも昔からプレイしており、いつからだったのか調べてみたら最低でも10年以上は経っていることが判明しました。当時はライフが30で今に比べるとカードの規制も緩かったので、ライフを真面目に削るよりかは《納墓》からの《再活性》で《核の占い師、ジン=ギタクシアス》を釣ったりして遊んでいました。

Entomb / 納墓 (黒)
インスタント
あなたのライブラリーからカードを1枚探し、それをあなたの墓地に置き、その後ライブラリーを切り直す。

Reanimate / 再活性 (黒)
ソーサリー
墓地にあるクリーチャー・カード1枚を対象とし、それをあなたのコントロール下で戦場に出す。あなたは、そのマナ総量に等しい点数のライフを失う。

Jin-Gitaxias, Core Augur / 核の占い師、ジン=ギタクシアス (8)(青)(青)
伝説のクリーチャー — ファイレクシアン(Phyrexian) 法務官(Praetor)
瞬速
あなたの終了ステップの開始時に、カードを7枚引く。
各対戦相手の手札の最大枚数は7少なくなる。
5/4

その後2016年からはライフが20になり、赤単の立ち位置が急に良くなりました。
それからは往年のバグカード(ウーロとかラガバンとか)を統率者にしては当然禁止になり・・・を繰り返して今に至ります。

3:デュエコマってどんなフォーマット?

というのを書こうと思って情報を整理していたところ、ごく最近(今月の頭)にnoteで神記事を書いていらっしゃる方が見つかったので貼らせていただきます。

恐縮ですが、少し訂正を。
途中の禁止リストがmtg wikiを参照しておられるのですが、禁止リストについて自分はhttps://www.mtgdc.info/banned-restrictedを参照しており、恐らく海外大会もそうであるため、修正したものを以下に貼っておきます。
《Chaos Orb》《Falling Star》《Shahrazad》等は上記URLの2番の特殊なカード扱いで禁止されているため、通常の禁止リストには含まれていません。
mtg wikiで統率者禁止となっている一部共闘カードや《野生の意志、マラス》、使用禁止となっている《大歓楽の幻霊》は以前禁止でしたが解除されています。
※目視なのでミス発見次第修正します。

追加で、共闘に関するルールがEDHとは異なるので記載します。
・共闘を持つカード2枚を統率者指定することは問題ありません。
共闘を持つカードのうち1枚(Aとする)を統率者ゾーンから唱えた場合、もう片方(Bとする)はそのゲーム中に唱えることはできません。
・マッチ戦をする場合、1試合目に唱えなかった統率者Bを2試合目で唱えることは問題ありません(その場合、2試合目の間は統率者Aを唱えることはできません)。

こんなのどこに書いてあるのという話ですが、https://www.mtgdc.info/comprehensive-rules#h.jy47pphxz41uの301.5.に記載があります。

301.5. Casting Commanders
301.5a Players can only cast the same commander from their command zones after choosing which one they cast for the first time during each game. This is a change from previous rules defined in section 903.8 of the Magic The Gathering™ Comprehensive Rules.
301.5b There is no such choice to be announced by a player prior the first cast of one of their commanders.
301.5c During a game, once a player has cast one of their commanders from their command zone, the other ones, if any, can’t be cast from this command zone.
301.5d The other commanders in that player's command zone are still subject to the rules defined in section 903.9 of the Magic The Gathering™ Comprehensive Rules and can be cast from anywhere else.

以下にdeepl翻訳したものを貼っておきます。

301.5. 指揮官を唱える
301.5a プレイヤーは、各ゲーム中に初めて唱える指揮官を選択した後でのみ、自分のコマンド・ゾーンから同じ指揮官を唱えることができる。 これはマジック・ザ・ギャザリング™総合ルールの第903.8節に定義されている従来のルールからの変更である。
301.5b プレイヤーが自分の指揮官を最初に唱える前に、そのような選択を宣言することはない。
301.5d そのプレイヤーのコマンドゾーンにある他の指揮官は、マジッ ク・ザ・ギャザリング™総合ルール第903.9項に定義されているルールに従い、他のどこからでも唱えることができる。

何でこんなことになっているかというと、単純に1vs1で対戦するにあたり共闘というシステムが強すぎたからです。
統率者2枚置いてある時点で、統率者1枚の相手に対して+1アド。しかもAを唱えたあとにAをもっかい唱えようと思ったら統率者税で2マナ追加されますが、Bを唱えるぶんには特にマナ追加がない。共闘のシステムをそのまま読み上げてるだけですが、これがそのままだとデュエコマで統率者を選ぶにあたり大きな弊害になると判断されたんだと思います。
デュエコマ独自のルールとして試合ごとの選択制が採用されました。
※mtg wikiで統率者禁止のままになっている《陽光たてがみの使い魔、ケレス》《ロフガフフの息子、ログラクフ》なんかは共闘ルールが変更される前の名残なので無からでっち上げられたわけではないです。

4:デッキ紹介

筆者の使っているデッキをいくつか紹介しつつ、どんなゲーム展開になるのかを軽く話せればと思います。

赤白 《永久忠義の義丸》

晴れる屋のマイデッキに登録するのは大変なので、mtgtop8から最新のリストをペタリ。
とりあえずリーダーである義丸の顔だけでも覚えて帰って下さい。
※初めてのnote執筆なのでテキスト引用したり画像貼ったり色々試してますがご了承ください。

1マナの統率者ということは・・・?

1ターン目、義丸を出します。
2ターン目、伝説の土地を置きます。2/2に成長。2マナで伝説のクリーチャーを出します。3/3に成長。アタック。
3ターン目以降、できるだけ同じことを繰り返します。終わり。

これだけです。2ターン目に出すのが《航空船を強襲する者、カーリ・ゼヴ》だったりするとトークンも伝説なので筋肉モリモリです。

例のラガバンは統率者としても禁止だし、デッキに入れるのも禁止です

この流れで義丸が《エンバレスの宝剣》(これまた伝説のパーマネント)を咥えて殴ってくるので相手目線、低マナの除去が引けないとそのままゲームエンドです。
逆を言えば2回くらいマッハで義丸を除去られると、残りは伝説とは名ばかりのそこそこのクリーチャーによるビートダウンデッキでしかないので結構苦しいです。

赤白青 《ゴンドールの王、アラゴルン》

1vs1において共闘とはまた別のベクトルで恐ろしいシステムがあります。 『統治権』『イニシアチブ』です。 アラゴルンは出すだけで前者を得られ、あとは相手からのアタックを通さないようにすれば毎ターン追加ドローです。PWを置くと相手は厳しい選択に迫られます。 統治権を維持して殴れたら相手はブロック不可です。こいつだけじゃなくて全員ブロック不可です。凄い(語彙力)。

警戒があるので殴り返しにも睨みを利かせている

イニシアチブは《白羽山の冒険者》で得ます(レガシーではとっくに禁止カードだが、デュエコマなら使えちまうんだ!)。上記のデッキに入っているのはこの1枚だけですが、以前は《練達の地下探検家》なんかも見かけました。

下の能力も統治権やイニシアチブを守るのにうってつけ(さっきも聞いたような・・・)

序盤は軽量カウンター・除去・瞬速をプレイしつつ、それらを構えながらアラゴルンを出せるマナ域まで伸ばしていって、統治権の維持を目指します。

デュエコマって往年のパワーカードを叩き付けあう(ただしハイランダーなので引きムラがあり、むしろそれを楽しむ。マジで事故っても統率者だけは何とか出せる)って感じのゲームだと個人的には感じているのですが、その中に入ってくる《忌まわしき眼魔》や《永劫の好奇心》みたいな最新のカードって凄いなって思いますね。

黒赤緑 《スライムフットとスクイー》

緑使いなら誰でもやりたいことがあります。
1ターン目にマナクリからの2ターン目に3マナのクリーチャー。
デュエコマでももちろんその夢叶えられます。

2ターン目に3/3と1/1、アタックすると1/1が増殖?!

ハイランダーとは言えマナクリが10枚くらいあるので再現性が高いです(引きムラを楽しむのくだりは完全無視)。
スラスクくんが除去られたら苗木1体+4マナ要求で墓地のクリーチャーと一緒にスラスクくんが帰ってきます。その時また苗木が出るので永久機関です。チェンソーマンのデンジも喜んでいます。
一緒に釣るクリーチャーとしては手間の少なさを考えると《カザド=ドゥームのトロール》をはじめとした土地サイクリング軍団がいいでしょう。

山バージョンと森バージョンもいます

あとは《出産の殻》でガチャガチャしたり、ナイトメアサバイバルでアドを稼いで相手を殴っていけば勝利です。マジで負けそうになったら《死せる生》で全てをひっくり返しましょう!

5:まとめ

EDHが人気なんだからそのタイマンバージョンであるデュエコマも当然人気コンテンツに・・・となってもおかしくないと思いながらはや数年。
ブロールというライバル?が出てしまったこともあり、その機運は巡ってこないのかもしれません(実際、紙でデュエコマをしている身内のひとりもアリーナでブロールを楽しんでいる)。

とは言えせっかくこんな記事を書いたので記念に宣伝をば。
万が一ですがこれを読んで興味を持った方、あるいは元々デッキ持ってますなんて方がいたら我が家で毎週オフ会してるので遊びに来て下さい。
東京都の高円寺付近で、普段はmtgのドラフトしたりボドゲしたり麻雀したりしてる感じです。
連絡はXのDMあるいは当記事のコメ欄にて。

初投稿の5000文字弱の記事にお付き合いいただき、ありがとうございました。
皆さん、よいmtgライフを!

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