2025年に何かが変わる!?
「忖度」はなぜ起きるのか
本日の記事は少し刺激的な内容を書かせていただきます(^^;
私自身、平和なことに、これまで「忖度」とは無縁な世界で生きてきました。そう。4年前、20年ぶりにUターン帰郷し、田舎に住むまでは…
地方における「世間」は本当に狭いですね。変わり映えのしない人間関係が長い期間続くことで、そこでの上下関係が固定化し、忖度が生まれる。
「なぜこの人に忖度しているのか?」と思うようなシーンも多数目の当たりにして、あらゆる疑問が浮かんだのでした。
その疑問のひとつの答えがこの本にありました。
二流の人間は本当は自分が二流であり、誰が一流なのかを知っている。一流の人はそもそも人を格付けする、人を押しのけて権力を握ることに興味がないので、自分や他人が何流であるかなど考えていない。三流の人間は、周囲にいる二流の人間を一流だと勘違いし、自分も「いまはまだ二流だが頑張ればいつかああなれる」と考えて、二流のまわりをウロチョロする一方で、本物の一流については自分のモノサシでは測れない、よくわからない人たちだと考える。
なるほど!よく理解できると思いませんか?
ちなみに、こちらの本での「オッサン」というのは中高年の男性を意味しているのではなく、以下のような人物像を定義されています。
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1:古い価値観に凝り固まり、新しい価値観を拒否する
2:過去の成功体験に執着し、既得権益を手放さない
3:階層序列の意識が強く、目上の者に媚び、目下の者を軽く見る
4:よそ者や異質なものに不寛容で、排他的
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劣化したオッサンがトップに据えてしまうと、周囲に残るのは忖度によってなんとか権力のおこぼれにあずかろうとする劣化したオッサンばかりになってしまい、一流の人材がトップに返り咲くことはなくなります。
そのような場面に遭遇している方、苦しんでいる方もきっと多いのではないでしょうか。
著者である山口周氏が伝えている『劣化したオッサンのもとで納得できない理不尽な仕事を押し付けられている立場にある人は「オピニオン」「エグジット」という武器を意識して欲しい』ということに、私自身、とても共感しました。
オピニオンというのは、『おかしいと思うことについてはおかしいと意見すること』。エグジットというのは、『権力者の影響下から脱出すること』です。
私自身もこの数年、この忖度の世界に苦しんだ時期もありましたが、無意識にこの「オピニオン」と「エグジット」を実践できたことで、ここ最近はストレスのない活動を展開できるようにもなりました。
ただ、この「オピニオン」と「エグジット」をなかなかできない方が多いのも実情。それはなぜなのでしょうか。
それは、自分の世界がガラリと変わるような経験、「地元を出ること」「日本を出ること」「異業種への転職など新しい環境に身を置くこと」などの経験が乏しい方が(特に地方には)多いからなのかもしれません。
著者の山口周氏が言うように、これからの時代には「自分なりの美意識を持って発言・行動できる勇気とモビリティ(どこでも生きられる、誰とでも働けるチカラ)を持つ」ことの重要性はここにあります。つまり、その力を持てば「オピニオン」と「エグジット」を躊躇なく実行できるからです。
私のキャリアと人生はたくさんの山あり谷ありではありましたが、それが今、「オピニオン」と「エグジット」への勇気へとつながっているのかもしれません。あの時は辛かったけど、今考えればよい経験をたくさんしました。(山あり谷ありのキャリアはこのnoteでも綴っていく予定です)
2025年は世代交代の節目?
ところで、日本の歴史は40年周期で節目があるとよく言われますよね。
この本ではそれと同じように、組織や社会のリーダーは80年周期で総入れ替えされるということ、これまでの時代に君臨していた「権力」が終焉し、これからの時代に必要なのはリーダーシップのパラダイムシフトだということが理解できる内容も書かれていました。
著者が「私個人的には年長者は敬うべきだと思っている」としながらも、様々な考察をもとに時代の流れ的にも「変わらざるを得ない」と書いているところにも共感します。
いずれにせよ、その80年周期の次のタイミングは2025年だそうで。閉塞感を感じる世の中ではありますが、5年後の未来にワクワクしながら、自分を信じて挑戦していきたいですね!
なにかを止めないと、なにかにチャレンジできない。
最後に、この本の中で、以下の言葉がとても胸に刺さりました。
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「なにかを止めないと、なにかにチャレンジできない。」、チャレンジの難しさの本質は、チャレンジそのものよりも、それ以前に横たわる「なにかを止めること」にある
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「色々なことにチャレンジする」のが重要であるのはもちろんですが、片手間でやれるものは大したチャレンジではないというのは本当にその通りで、自分にはなにができるのか?自分はなにをしたいのか?をしっかり考えていくことも大切なのかもしれません。
経営者やコミュニティなどのリーダー層はもちろん、組織に属して働く方にも参考になる本ではと思います。
そして私はこの本をきっかけに、山口周さんの本にハマってしまったのでした。その続きはまた今度☆