◤断活◢ こんな風にモノを減らしました。[#9]
一人暮らしを始めてから、「生活を営む」とは変化が伴うものだと実感することが多くなった。
そのなかで、「必要なモノ」と「不要なモノ」、「欲しいモノ」と「別に要らないモノ」が自分のなかでハッキリしてきている。
実家で暮らしていた頃と比べると、“失敗した”買い物は減った。
最近は働き方に対する考え方が変わったことで、書籍の変動が大きい。
新しく興味を持ち始めた分野は増えて、今の仕事関連の本は徐々に減らしている。
今日は専門書4冊を古本屋へ。
キッチン用品のin/outも。
自炊を始める前は「これが要るんじゃないか」「あれも要るのでは」と購入したけれど、実際に使ったのは数回のモノも。
よく使う道具は別のお気に入りが見つかったことと、「料理は嫌いじゃないけれど、ハマる程でもない」と自己分析できたことで、自分の生活にフィットするモノと適正量が分かった。
キッチン用品と使用頻度が減った文房具はリサイクルショップへ。
どちらも雀の涙ほどの金額であったが、モノが溢れたこの時代に買い取ってくださるだけで有り難い。あれらがこれから先どのような道を辿るかは分からないが、活用してくださる方の元に渡ることを祈るばかり。私の元に来たばかりに活かせられなくて申し訳ない。
昔は、もったいない精神全開であり、紙でも本でもモノでも何でも溜め込む生活であった。その結果、汚部屋に。その中から本当に必要なモノを必要な時に見つけられないストレスが常にあった(見つけた時は「見つけた」というより「発掘した」と言った方が近い)。
そんな時に出会ったのが「ミニマリスト」や「ミニマリズム」である。
そして読んだのが有名なこの書籍。
世の中にはこんな暮らしもあるんだ、と衝撃を受けたのと同時に、「捨てる」ことの喜びを知った。所謂ミニマリスト本も何冊も読んだ。そして、個人的な生活の変化もあわさって2年前に大きな断活をした。
断活初期の頃は、捨てて物質的な量が減ることが快感だった。その後しばらくは捨て魔に。流石に家族のモノには手を出さなかったが、自分のモノは躊躇なく捨てたり売ったりした。
断〇離の片側しか見えていなかったわたしがとにかく捨てていた頃、「何を捨てるか」ではなく「何を残すか」といったミニマリズムに出会った。
「本当に大切なモノを大切にするために、大切にできていないモノとサヨナラする」といった考えに、2度目の衝撃を受けた。
モノとの向き合い方を、一度立ち止まって考えてみることにした。特に意識はしていなくても、私は取捨選択をしていたのだ。大切なモノは、新しくても古くても、綺麗でも汚れていても、残していたのだ。根底にある感情は、好きだから。
この感情はこれからも大切にしていきたい。
今現在、わたしの部屋にあるものは、お気に入り約90%である。しかし100%になることはないだろう。なぜなら「生活を営む」とは変化が伴うから。
今お気に入りのモノが1年先もお気に入りかは分からない。そんな変化に順応しながら、これからも取捨選択をしていこう。