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ぬらっ。水野しずさんと穂村弘さんのトークを見た/『正直個性論』

ぬらっ。



水野しずさんと穂村弘さんのトークを聞いた。頻尿の歌人の2人の話を聞いて、自分も頻尿のような気がしてきた。たまに気になるんだよね。多くない? って。いや、まあ多分まだ大丈夫だと思うんだけど……。



水野さんが穂村さんの話をすぐ遮るのが気になった。自分の話を真剣に聞いてもらえることがあまりないようなことを水野さんは言っていたけれども、それは、水野さんが相手の話を遮ることと何か関係があるような気がした。耳が遠い人は声がでかい、みたいな。

ウンとかハイとかエエとか、それ自体は中身のないのが相槌なんだが、水野さんの相槌は(頭の回転が速すぎるせいか)いちいち中身があるから堰(せ)き止められて、話が最後まで流れない。穂村さんの最近うれしかったことは「頻尿だけどガンじゃなかった」でいいの? もっと続きがありそうな話だった。遮られると穂村さんは黙っちゃうからわからずじまいになる。

「小並感」ってよくわからないままの言葉だったが「小学生並みの感想」の略だったんだ。腑に落ちた。



それから水野しずさんの著書『正直個性論』買った。価格やポイントを考慮して楽天koboの電子版で買った。パソコンで読めるように、MacBookに楽天koboのアプリを入れた。MacBookにアプリを入れるのは、何度かやってるんだが苦手だ。そのたびわからなくて検索している。今回も検索しながら操作して、それでもうまくいかなくてゴチャゴチャやっててよくわからないままいつの間にか入った。飲んだものがふいに体の変なところに入ってゴホゴホむせているうちにいつのまにかおさまったことになっている、みたいなのを毎回やっている。

とにかくパソコンで水野さんの本を読めるようになった。Kindleと違って楽天koboには読み上げ機能がない。ひさしぶりに自分の速度で読書をした。それが普通なんだが、普通から遠ざかっていた。


『正直個性論』半分くらい読んだ。良い。オレは『世界で一番すばらしい俺』という本を出してるくらいにはオンリーワン、ナンバーワン信仰に振り回されている。んで疑問を感じるわけ。他の人にできないことをしないとオレがいる意味がないんじゃないか、しかしそんなのあるのか、って。このへんの問題に関心がある。


水野さんが書いてることをオレなりに理解したところでは、

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