30歳独身女、舌ピアスを開ける④

前回の記事で30歳まで開けなかった理由をかなり真面目な口調でつらつらと書いた。あの記事からすると「結局こいつなんで舌にピアス開けてんの?」と思われると思う。開けるに至ったきっかけを書いていこう。


色々あって看護師7年目、昨年4月から地元の民間病院へ転職した。そこはかなり忙しい急性期病院だが...服装に関してはかなり緩い職場である。流石にインダストリアルはいないが軟骨ピアスなんていくらでもいる。髪色も人によってはブリーチしまくりである。

前回の記事で書いたがガチガチの規則とともにあった私の30年の人生で今回の転職はカルチャーショックである。

こんなふうに自由に好きな格好をして同じ仕事をしてる人達を見せつけられてしまうと、押さえつけられていた衝動が「ボディピアス開けてみたい!」とかなりうるさく私の心に訴えかける。

かつ、30年生きてきてしまった経験が伝えているのだ、「体に数ミリの穴が空いただけで人は何も変わらない」と。そう、根本的には何も変わらないのだ、ただ穴が空いた部分の細胞が死んだだけであるし、そんな細胞は毎日分裂して体にたくさんあるから取るに足らん。例えバイキンが入って化膿したって放置せずさっさとピアスをはずしゃいい。

と思いつつやはり頑固なので「いやいや仕事人としての自覚が!」「人の目が...」という思いも拮抗しているのだった。

やはり、仕事柄目立つのは避けたいので開けたら目立つ、かつ外せるようになるまで一定の期間が必要な軟骨ピアスはやめておこうと思った。

じゃあどこがいいかなぁ、とボディピアスについて色々検索していると「舌はすぐ安定するが外すとすぐ塞がる」「大口開けて笑わなければ目立たない」といった意見が目についた。

舌ピアス...過激だが意外と潰しが効くじゃないか...職業的にもマスクはつけるけどクソコロナウィルスのおかげで、プライベートもずっとマスクだからわからんし...イケるぞ...!

かくして私は約15年以上にわたるボディピアスへの憧れにケリをつけるべく美容皮膚科へ予約を入れたのであった。


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