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小説内の矛盾を気にしていては書けない
私のような一般人でも、思い付きでしがない小説っぽいのを書いて、公表してる訳ですが、書いてる時に分からない専門的なことにぶち当たることがあります。
例えば小説の中に医者のことを書こうとした時、手術に2時間かかったと書いたとして、でも実際の医者がそれを見ると、
いやいやいやいや、その手術2時間ってどんだけ早いんだよ
ってことがあるかもしれません。
こういうの訂正してくれるのを校閲って言うんでしたっけ。
なんか昔ドラマありました。
たぶんみなさん、自分で経験してないことや、どうしても分からないことはネットで調べたりするしかないと思うんです。
なかなかプロでもないのに、その専門の人に取材とか出来ないし、ノリスケさんみたいな人がいる訳ではないですからね。
でも、よほどの矛盾がない限り、そこはエンターテインメントと言いますか、物語の世界観を重視すれば良いと思っています。
たしかドラマ半沢直樹の著者って、元銀行員って聞きました(←自分で調べてない)
経験してるからこそ、細かいとこまで面白く表現できるというのはあると思います。
でもどうしても、ここで医者出てきてほしいとか、弁護士必要とかってなった時、細かいとこ分からなくても物語の雰囲気重視で入れちゃってもいいと思うのです。
何故こんなこと言うかといいますと、
私、ちょっとガスには詳しいんです。
これまでにガス爆発や一酸化炭素中毒を扱った殺人事件やトリックを使ったドラマや小説って、めちゃめちゃあると思います。
私、本嫌いなので、これまでに読んだ小説って、せいぜい20冊くらい(生涯で)なんですが、たったこれだけでも5~6回、一酸化炭素中毒って出てきてます。
どれも、
いやいやいやいや、それは無いわ~
って思います。
中には有名な作家の小説もありましたが、つまり、専門的なことになると、有名作家の人も、校閲の人でさえも、分からないことがあるんです。
一酸化炭素の匂いって知らない人多いと思います。
とても酸っぱいです。
目が染みて涙出ます。
少量の一酸化炭素でもそうなるんです。部屋中に致死量の一酸化炭素が充満していたら、普通であれば気付きます。よほど鼻が詰まっているか、目が強靭でなければ、
なんか酸っぱい!目が染みる!
ってなるはずなのに、そんな表現見たことないんです。(読書量少ないので私が知らないだけかも)
ガスだって、
そんなんで爆発しねえよ
とか、
そんなことしたらメーター止まるし
とか、
ガスコックはそんなふうになりません
とか、その突っ込みがよぎって読む気持ちが冷めちゃったりします。
でも、そういうのは少数派なので、物語としては細かい説明入れるより、
ガスが溜まってドッカーン
だけでいいんだと思います。
知らない人にとって重要なのは、このドッカーンであって、作者も表現したいのはドッカーンなので、そこは物語重視でもいいのかなと感じます。
刑事ドラマもたくさんありますが、実際の刑事さんから見たら矛盾もたくさんあるはずなんです。
なので、小さな矛盾を全て訂正していたら、世に出ているほとんどの物語がなくなってしまいます。
ある程度の矛盾は気にせず、物語を楽しめればいいと思います。