865.20240429:トゥの回:理想の死
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久幸と凌司のお話
話中の万禮一家は、 メンバーシップ「夢了の皿」会員の万禮様のオリジナル・キャラクターで 設定その他は会員様御本人と話し合っております。
711号室出演者≒メンバーシップ会員様は常時募集中です♡
万禮様の偶さか日記も併せてお読みいただくと解像度とエモさが跳満です。
711号室
主な登場人物
本編
圭家の遅咲きの桜が
良い感じに盛りを越えたから
眺めに来ないかと
久幸氏が誘ってくれたので、
ナセリアナとキャレンタと
ランと泰市とトゥと華代と真弓氏とで
こちらで買った総菜とお酒を持って、
圭家に行きました。
風が吹く度に花弁が舞い下りて、
それはそれは儚くて切なくて美しくて、
死ぬ時はこれを見ながらが良いと
トゥは思わず呟いてました。
時期が時期で
キャレンタが目の前にいたので
しまった!と思って
慌てて口を押さえたのですが
言葉は口に戻りません。
でも大丈夫でした。
キャレンタは目尻を
人差し指の関節で拭いながら
落ち着いている時の声で
応えてくれたのです。
「ああ、これを見ながらなら
何時でも、は嫌だが、
うん……そうだな……
七十年後なら最高かもしんねぇわ」
マリエラセス暦3905年6月14日紫曜日20時50分
(この星の一日は26時間)
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