20220111:刀畿(とき)の回:残一月
我が最後の士官、
我が最年少にして最良の友であるグロリアスは、
早くも一日起きていても顔面が蒼白にならないまでに
体力が回復した。
爺グロリアスの方は、
寝室で大人しくしている。
玄関以外なら、部屋の扉の下部に
ポンコツ端末を差し入れられる程度には
隙間が空いてるのが幸いだったナ。
加護精霊・加護聖霊を伝書師に使わなくて済んだ。
しかしまァ、奇怪にも程があるってもんだ。
爺グロリアスは霊魂での移動の仕方を体得した筈がこの様だ。
部屋の精霊に何かやらかして機嫌でも損ねちまったのかね?
後一月……
間に合ってくれなきゃ困るんだぜぇ、お互いヨゥ。
アーァ、えぇと……
3897年1月8日紫曜日、上之城刀畿:記。
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