20220110:グロリアスの回:返信
マリエラセス暦3897年1月7日白曜日、
C'mon諭の皆が居る世界はグレゴリオ暦2022年1月10日月曜日。
「頼れる敏腕顧客瞭尾殿へ
ありがとう。
感激に咽び泣いたよ。
私は12月14日に、
異なる世界線の24歳の頃の住処に漂着して、
現在、界狭間に入る事もできなくなっている。
勿論遠征にも出られなくなった。
笑ってやってほしい。
こちらに来てから、
私はそこに居た時から既に肉体が無かったという事に
初めて気付いたんだよ。
京斉店長はよく入隊させてくれたよなぁ。
そして、君も皆もよく普通に接してくれたよなぁ。
改めて感謝頻りだ。
この私の居場所はそこだと痛感したから、
界狭間の機嫌が直り次第、
君達を念じて、そこへ戻るよ。
時機というものがあるのかもしれないから、
笑生には、もう無理はしないよう伝えてくれ。
享年不明グロリアス・ワイズ・リヴィールこと上之城十輝より」
書き終えた手紙を、
ダーザインの環を持つ土塊の星支部へ送ろうとしたが、
どうしたことか、今度は寝室から出られなくなったので
加護精霊に刀畿を呼んでもらって手紙を託した。
一体全体どうなっているのだ。
この不可解な様はまるで、
そう、まるで夢の中のようだ。
夢ならば、
そう、夢ならば、そろそろ覚める頃合いなのではなかろうか……?
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