551.20230613:ランの回:幻の絵
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主な登場人物
本編
遣い魔から連絡が来て
オルエハスネム巫術のお仕事しに帰った。
泰市は土果と圭家でお留守番。
凄いよ、おちびが居ないと来なかった依頼。
幻を知る者と
オルエハスネム巫術師が揃ってるって
協会から紹介されて来たんだよ!
結構有名な絵描きの幽霊のお客さん、
貧しい時に売った絵の下に
もっとお気に入りの絵があったから
探して剥がして表に出して
娘さんに見せてってお願い。
もうその絵の購入者は死んでしまって
今の持ち主は上の絵に拘りは無い筈だからって。
ラントゥにお任せよ!
とんでもない広さの倉庫に
千枚位絵が保管してあった。
おちびが好調でいてくれてほんっと助かったよ!!
お客さんも絵の持ち主も大喜びしてくれた。
まあ、
他の意味の「幻の絵」が十二枚隠れてて、
ちょっと難航はしたんだけどね。
きれいなバラと男の人の大きな絵を
修復師の工房に持ち込んで
慎重に上の絵を剥がしてもらったら、
バラ色の頬の赤ちゃんを抱いた
違う男の人の絵が出てきた。
お客さんのお祖父さんと娘さんなんだって。
この絵を描き始めた直ぐ後に
お祖父さんが亡くなったから、
娘さんは曽お祖父さんの顔を覚えられなかったんだって。
お客さんにはとっても厳しいお祖父さんだったけど
この時は初めて満面の笑顔を見せてくれたから、
上の絵を気に入って買ってくれた人が天寿を全うしたら、
絶対にオルエハスネム巫術師に依頼しようと思って
生前から報酬を協会に預けてたんだって!!すごくない?!
娘さんにも泣いて喜んでもらえて良かったー!!
マリエラセス暦3904年7月9日赤曜日23時37分
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