328.20221104☆:フレデリックの回:トリノイチ
オジサン達は良く頑張りました。
ナリスとチカッツは魔法を駆使して
三倍弱の身長になり、
大きな帽子で猫耳を隠し、
殻持たぬ青海の星の少女達と
変わらない外見を作ってきた。
そして、
それはそれは張り切って
我々を案内してくれた。
深夜から催されていたジンジャの傍らで
威勢の良い掛け合いの言葉が飛び交う
盛大なトリノイチを見て廻り、
様々な飲食物を思い思いに買い食いしていたら、
チカッツが切山椒という物を食べた途端に
彼女の魔法が解けてしまった為に
一旦撤退せざるを得なかったが、
まだ肝心の熊手を手に入れていないという事で、
ジンジャを梯子した。
成長魔法は一度解けてしまうと
少々時間を置かねば二度目は掛けられぬそうで、
暫し我らが711号室で仮眠してから掛け直し、
同じ祭が朝から催される他のジンジャへ
リベンジしたという次第だ。
恒星の光が徐々に強まる光景に
うっかり見惚れそうになるのを堪え、
人波に逆らわぬよう精一杯努め、
今度は真っ直ぐ熊手を頂戴しにジンジャへ詣でた。
楽しかった。
帰宅後はとんでもない疲労感に襲われたが、
ハイドと十輝氏との記念写真も撮れ、
笑顔が下手な処がよく似ている
二人の上機嫌な姿も見る事ができ、
良い思い出がまたひとつ増えた。
感謝しているよ。
マリエラセス暦4044年11月25日青曜日23:00。
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