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20220129:刀畿(とき)の回:境界監察と検疫
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「爺グロリアスへ
界狭間を自在に越える事を黙認されてる連中は、
皆一人漏らさず、
お前様と同じ方面であたまおかしい感じだった。
良識的すぎる
輸入業者、研究者、学者、収集者、
一人だけ医者が居た。
一応、
誰であろうと
界狭間からこの星に出た者は、
境界監察職と検疫職の聖霊が隠形のまま
検めてるらしいぞ。
界狭間の防疫能力が優れてるから、
今日まで誰にも気付かれずに済んでるんだそうだ。
たった一人の医者は、
界狭間を越えると伝染病が治るから、
眠らせた患者を連れて通って
一瞬で引き返すらしい。
何処かが繋がってると、
界狭間越えの能力の無い者も一緒に
界狭間に入る事ができるんだそうだ。
冥土の土産に面白い事を知ったもんだ。
お前様の友でも在る刀畿より」
3897年1月26日黄曜日、上之城刀畿:記。
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