842.20240330:真弓の回:耽溺
前話のご案内
久幸と凌司のお話
話中の万禮一家は、 メンバーシップ「夢了の皿」会員の万禮様のオリジナル・キャラクターで 設定その他は会員様御本人と話し合っております。
711号室出演者≒メンバーシップ会員様は常時募集中です♡
万禮様の偶さか日記も併せてお読みいただくと解像度とエモさが跳満です。
711号室
主な登場人物
本編
今日はどちらの星も非常に暑かったので
皆さんと一緒に
圭家の地下プールで涼みました。
何でしょうか……
あのプールは妙に落ち着くのです。
ふやける程にゆるゆると
背泳ぎで揺蕩い続け、
挙句の果てにはお腹が鳴って
慌てて転げるように
プールサイドに上がったのでした。
プールには既に華代しか残っておらず、
皆さんは隣の調理室で
夕飯の支度に取り掛かってらっしゃると聞いて、
私は赤面しました。
「凄い気持ちよさそうだから
続けさせてあげようって
ランさんが言ったの。
で、トゥさんが
そんなに体力持たないでしょうから
華代は待っててあげてくださいって」
トゥさんのお察しの通り
私はヨタヨタになっていました。
華代に肩を借りて
シャワーを浴びて
更衣室に辿り着き、
ベンチに腰掛けないと
着替えられない程に消耗していました。
「何か考えてたの?」
いいえ、全く何も。
記憶が何も残っていない程に
頭の中は空っぽで
ただひたすら気持ち良さに
耽溺していただけでした。
「良かったじゃない。
そういう時間って最高じゃない?」
初めての事なので衝撃のほうが大きいです。
しかし、うん、良い時間でした。
こんな不思議な時間をいただけるのは
本当に幸運としか言いようがありません。
有り難や有り難や。
マリエラセス暦3905年5月19日黒曜日27時32分
(この星の一日は26時間)
次話のご案内
絶賛販売中のご案内
noteサークルのご案内
色々ご案内
711号室第一期第一話
色々
#ラントゥ泰市と華代 #日記 #イラスト #小説
#ファンタジー #一次創作
#Cmon諭 #嘉又夢了 #環を持つ土塊の星 #711号室 #猫獣人 #兎小人 #犬獣人 #バンパイア