20220116:爺グロリアスの回:自覚
マリエラセス暦3897年1月13日黒曜日、
C'mon諭の皆が居る世界はグレゴリオ暦2022年1月16日日曜日。
「抜かりなく頼りがいのあるかけがえのない友、刀畿へ
ありがとう。
刑法は同じのようだ。
そうか再現刑が確定したか……
まったくもって様見ろだ。
だが、
彼が死ぬほど苦しんでいる処を見たら
私の気は晴れるだろうか?
否、だろうな。
そもそも私の気は曇ってない。
既に彼への遺恨など、
悪戯で腹癒せになる程度しか残していなかったからな。
なーんて!
憎んだ相手ですら他者が苦しむ姿など視たくないとは、
私も爺になったものだよなぁ!
子を持つまでは、
敵対者の苦しみ悶える姿を楽しんだクチだったんだ。
あの頃の私だったら嬉々として立ち会っただろうが、
この私は遠慮しておくよ。
それでも
執行を今か今かと怯え疑心暗鬼に震える姿は見たいから、
19日を過ぎてもまだ居られたら、
日々の様子を覗きに行くかな。
温室に行くついでにでも。
そう、
ウチの温室に、
私の知らない種の薔薇が有りそうなんだ。
自由になれる時まで取って置ける楽しみが増えたよ。
何時からか上之城十輝を名乗ってる爺グロリアスより」
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