894.20240521:ランの回:縁伝いの魔法符
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久幸と凌司のお話
話中の万禮一家は、 メンバーシップ「夢了の皿」会員の万禮様のオリジナル・キャラクターで 設定その他は会員様御本人と話し合っております。
711号室出演者≒メンバーシップ会員様は常時募集中です♡
万禮様の偶さか日記も併せてお読みいただくと解像度とエモさが跳満です。
711号室
主な登場人物
本編
学校からおちびに依頼が入った。
縁伝いの魔法符。
図書館で先生が見つけた
結構高度な魔法符らしい。
もう一人の市内の魔法遣いには
無理だって断られたらしい。
生徒に身に付けさせておけば
界狭間の暴走に巻き込まれても
命綱のように辿って見つけられるんだって。
快諾したおちびは
先生が持ってきた本を抱えて
研究室に潜り込んだ。
もう9時間も研究室に籠ってる。
真弓さんからの差し入れも
空になったお皿を
無言で扉の外に出す位の集中度合。
あ、ごちそうさまでしたって書いた
紙切れが添えられてたって。
おちびのことだからきっと
もっと効率的な
方法と材料で大量に作れないか
研究してるんだと思う。
魔法符なら大抵のものに
ヤドリギの炭がベースに必要だから
安全な殻持たぬ青海の星に
華代と二人で集めに行った。
万が一があっても
華代は真弓さんと
ランはおちびと
強い絆で界狭間を開いて戻れるからね。
圭家の近所は
予想より全然森がなくて焦った。
最終的に圭家と万禮家のみんなに相談して
管理師が常駐してない
ジンジャ2か所でたくさん貰ってきた。
ちゃんとカミサマにお供え物して
挨拶してお願いしてから探させてもらったよ。
星が違っても
気持ちって通じてる気がした。
ヤドリギが凄く簡単に
次々に幾つも見つかったんだもん。
ジンジャの外は
人の気配が途切れないのに、
採ってる間も全然邪魔が入らなくて、
これがカミサマの力ってやつだって
思わずにいられなかった。
おちび特製の魔法の収縮袋に入れたから
二人のリュックで20本位持って帰れて、
環を持つ土塊の星の炭焼き師に預けてきた。
魔法遣いは自分で窯を持ってる人も
多いらしいんだけど、
セトフォルドは街の部類だし
此処は集合住宅だからね。
炭焼き師は預かった木をちゃんと
他のお客さんの物と混じらないように
厳格に管理するから
安心して預けられるんだ。
おちびが倒れる前に
他の魔法材料が分かりますように。
マリエラセス暦3905年7月15日赤曜日26時34分
(この星の一日は26時間)
界狭間:縁の強いもの同士を、
空間も時空も超えて繋ぐ路。
暴走する事もある。
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