113話 両家顔合わせ

44歳でマッチングサイトで知り合った彼に出会って8ヶ月で「結婚したい」と言われ、それから半年たって、やっと決まった両家顔合わせ。

2020年3月の上旬に、私の地元で顔合わせをする事になりました。

彼の家族は大阪からお母さんと妹さんが出席。お父さんは、病気で遠出ができないのだそう。
私の家族は、両親が出席です。

2020年3月は、コロナが全国で流行し始めたころ。
コロナの心配は少しあったものの、予定通り、大阪からお母さんと妹さんに来てもらい両家顔合わせを行いました。

どんな雰囲気になるのだろう？と思っていたけれど、普通に和やかに場は進みました。

私の地元にある旅館で行ったのだけれど、お料理を運んできてくれる中居さんが明るい人でちょいちょい笑わせてくれるのが良かった。

家族同士は初対面だし、私も彼もそういう場で率先して話して盛り上げるタイプでもないから、たまに場が「しーん」としてしまうのです。そういう時に、場を和ませてくれる人がいると雰囲気が明るくなっていい。

中居さんはシニア世代の方。若い中居さんって礼儀正しくてちゃんとしてていいんだけど、お客さんとおしゃべりして場を和ませるとかはやっぱりベテラン世代の人の方が上手。こういう方がいて本当に助かりました。

両家の会話は、私の親から彼のお母さんと妹さんに質問をして話題を作ることが多かった。地元の旅館での顔合わせだったから、うちの両親はホームにいるようなものだから。

そこで、うちの父親が「妹さんから見て、お兄さんはどんな人なの？」と聞いたんです。

「そうですね～。基本的には優しいんです。でも、女心がわからないですね～。言えば、大体のことはやってくれるんですけど、言わないと気づかないことが多くて。マキさんは、やって欲しことがあったら、はっきり言った方がいいと思います」

確かに！彼、いつも優しけど、女心はイマイチわかっていない。私のためにって思ってやってくれることも的外れのことがある（笑）男の人って、全体的にそうなのかもだけど。

そして、彼のお母さんは
「マキちゃん、この子が何かやらかしたら言いや～。私が怒ってやるからな」
と言ってくれました。

そう言われて私、彼のお母さんからは、嫌われてはいないんだなってわかって、なんだかホッとしました。

こんな会話もあり両家顔合わせはわりと楽しい雰囲気で終わりました。
何事もなく顔合わせが終わってよかった。

顔合わせは終わったのですが、その後、一休みしてから、みんなでカラオケに行くことに！！

私、彼のお母さんと妹さんを付き合わせるのは申し訳ないと思ったのですが、意外にも彼のお母さんがノリノリで、楽しそうに何曲も歌っていました。
妹さんも、はじめは「歌う歌が思いつかない」と言ってたものの、結局４，５曲歌って、それなりに楽しんでくれた様子。

彼は「46年生きてきて、おかんの歌聞いたの初めてやわ～！」と、46歳にして、自分の母親の知らなかった一面を見て嬉しそうでした。そして彼、家で昔よく流れてたいう曲も歌って、彼の家族間でも盛り上がってました。

私、みんなでカラオケ行くの最初は気が進まなかったのです。彼のお母さんと妹さんは楽しめないのではないかと。

でも、私の心配は全然的外れで、彼の家族もうちの家族もみんな自分からどんどん歌って、カラオケを楽しんでいました。

カラオケしながら、話がはずんだりして、お互いの家族が打ち解けることができた感じがします。

思ったよりも、スムーズに和やかに終わった両家顔合わせでした。