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【スプラ3】優勢時の戦略解説!勝ち戦を取りこぼさない方法論(後編)
麻雀ならXP30、スプラトゥーン3を語ります。
前編はこちらから。
優勢時だからこそ取れる選択肢
さて、前編では敵の上振れに備える際の方法論をいくつか解説していきましたが、後編ではより優勢であることを逆手に取ったような方法論として、さらに説明をしていきたいと思います。
遅延行為で敵軍の逆転率を下げる
こう書くと何だか不穏な空気が漂ってくるかもしれませんが、その意味合いを正確に把握するためには、まず残り試合時間と優劣との関係性を理解する必要があります。
それは、アナタが劣勢側だとして、「あと3分で逆転してください」と「あと1分で逆転してください」では、どちらの方が難しいでしょうか?ということ。
当然ながら試行回数や取りうる選択肢の数などによって残り時間が少ないほうが逆転は難しいとわかりますし、それでなくても試合終盤はより確実に試合を終わらせる手段としてスペシャルを確保されているケースも多々あります。
延長線に入る直前にスペシャルで止められてしまうケースというのは見慣れていると思いますし、インフィニティシャーク戦法やテイオウヤグラのように絶対的な選択肢を持たれていれば、いよいよどうしようもなくなります。
つまり、戦況に何の変化も起きていなくとも、残り時間が1秒ずつ減っていくごとに、優劣差はさらに広がっていくということがわかります。
このカラクリを言語化してきちんと理解できると、そもそも優勢の状況で無理に戦況を変える必要性がないとわかりますし、戦況にお互い何の変化も起きないような方法で残り時間を減らす行為、つまりは遅延行為をすればするほど、自軍が優位に傾き続けるということが理解できます。
具体的には、前篇で述べたように対面をしないことも含まれますし、平場でもサブでの嫌がらせによる時間稼ぎも有効。
ルール別に考えても色々と手があります。
エリアでは塗って取り切れないまでもちょこちょこ止めるだけでも時間を奪えます。
ヤグラは多少人数有利だからと言って敵軍のいる地点まで乗り進めず、あえて乗ったり降りたりすれば、スペシャルを貯めつつ敵との必要以上の会合を避けながら時間を稼げます。
ホコは終盤によく起きがちな自軍ホコショを平常時も行うのも手で、すぐに落下死できる場所であれば敵に迫られたり時間切れになる前に飛び込んで中央に戻してしまえば実に都合の良い時間消費ですし、もちろん割りを邪魔することだって立派な時間稼ぎ。
アサリはひたすら落ちてるのを拾い集めてガチアサリ化するなり、いっそのことマップ外に捨ててしまえば、敵軍のガチアサリ作成の時間を奪えます。
優勢であれば大抵の時間は攻めに使えるわけですが、敵3落ちやワイプアウトが取れたとかならまだしも、人数有利をセオリー通り攻めに使うのではなく時間を稼ぐ立ち回りに切り替えるという、徹底してリスクを抑えるための選択肢があるということです。
なにせ、無理する必要は全く無いのですから。
カウント差をリソースとして扱う
この選択肢は、徹底してリスクを抑えていたにもかかわらず敵軍の上振れが起きてしまった場合の話です。
ここぞという時のために温存しておいたカウンタースペシャルも刺さらず、人数不利のまま押し込まれているような状況ですね。
どんどん進められていくカウントを目前に、リスクを取った打開を挑みたくなる気持ちはわかるのですが、大抵そういったチャレンジは成就しませんし、余計に戦局を悪化させてしまうものです。
これはセオリーでもよく言われる「打開はスペシャルから」であったり、「味方の復帰を待つ」であったりと同じ意味合いの話です。
今回解説するのは、現在自軍が得ているカウント差をリソースとして捉え、そのリソースを使って確実性の高い打開を行う準備に充てるという考え方です。
大前提として、今目の前で起きているのは自軍な優勢状態の中で起きた敵軍の上振れという、再現性の低い事象なわけです。
たとえリードを取られる寸前までカウントを進められたとしても、限られた試合時間の中で再び上振れが起こる可能性は極めて低いと言えます。
そうなればいくらカウントを進められようとも、カウント差というリソースが枯渇するまでの時間を使って準備を整えてから打開すればいいのです。
その準備とは何かというと、それは結局スペシャルだとか潜伏で待ち構えるだとかのセオリー通りの話になってしまうのですが、見る見る減っていくカウントを消耗品と捉えることができれば、より確実性の高い打開手段を取ることができるようになります。
敵軍は最大限のリスクを取ってくるわけですから、そこに自軍までリスクを取ってしまうと、本当に運に身を委ねることになってしまします。
そんなリスクは逆転が目前に迫った時に持ち込めば良く、それまでは徹底してリソースを活かした確実性に振り切らなければなりません。
それさえも敵軍の上振れが上回り、いよいよ後がなくなって初めて博打に出れば良く、さらにそこでも負けてしまったのなら、そこではじめて運が悪かったと言えるのです。
ノックアウトが狙える時だけリスクを取る
最後にここで一転、優勢時であってもリスクを取るべき局面について解説したいと思いますが、それはノックアウトが狙える時。
前提としてカウント差が取れていれば安定行動に寄せる以上、積極的にカウントを進めに行く必要性はないのですが、とは言っても例えばワイプアウトが取れたのに中央で突っ立っててもしょうがないため、リスクは取らないながらもカウントを進めに行くでしょう。
そうしたなかリスクを抑えているにもかかわらず敵軍の打開を打破して、ノックアウトが見えるほどまでの地点に到達したとします。
リスクを抑えてきたわけですから当然スペシャルも手元にあり、インクも満タン近くある。
ここまで来てはじめて、唯一試合を強制的に勝ちで終えることの出来るノックアウトのために蓄えてきた備えを開放するという選択肢が入ってきます。
ここでのポイントは、ルールによって多少違いはあれど、それだけ押し込めている以上はそのチャレンジが打開され失敗したとしても、大勢に影響がほとんど無いという点です。
一番わかりやすいのがヤグラで、ノックアウト勝ちが見えているということは第3カンモン付近まで行けているということであり、そこでワイプアウトを食らったとしても復活してスペシャルを貯め直して備えを再度構築できてなお、ヤグラはまだ自軍に来ないほどに余裕があるわけです。
リスクを取ると言っても、その選択肢自体は極めてローリスクで超絶ハイリターンなわけです。
流石に、こればっかりはやらない手はありません。
劣勢時より優勢時の方が難しい
さて、前編後編と分けてこれまた長文で解説させていただきました。
劣勢時の戦略についても別記事で解説していますが、選択肢としては圧倒的に優勢時の方が多岐にわたること、勝ってる方が難しいということの意味が理解いただけたのではないでしょうか。
しかしこれまで述べた内容は本noteのコンセプトの通り、プレイヤースキルに一切フォーカスしておらず、それぞれのプレイヤーの今の実力のままどのようにして勝ちを掴むかという内容に終始しています。
これまでの解説を見て今までこういった観点で戦ってこなかった方ほど、サムネイルの通り今の実力のままXP+500を高い可能性で実現できるのではないでしょうか。
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引き続き今後も最低週1回、
— 麻雀XP30 (@MJXP30) December 5, 2024
「勝負師としての戦略で今の実力のままXP+500」
というアレなテーマに絡めて投稿していきます。
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