『同志少女よ、敵を撃て』を読んで
この本で印象に残っているのは、戦争の中で登場人物の死にゆく様が凄惨に描かれているところだ。敵を殺し、仲間が殺され数多くの死の中で主人公セラフィマの悲しみや憤り、色々な思いが描かれていて、とても心を震わされた。
戦争の中で死を多く経験するセラフィマだが、多いにも関わらず一つ一つがどれも忘れられない死に様だった。やはり命懸けで真剣に戦っている人達の命の濃さは自分とは全く違うと思った。
彼ら登場人物を見て、平和の中で何も考えずに命を無駄にしているような自分が情けなく思ったのと共に、これからの人生で少しでも命の使い方を考えていけたらいいと思う。