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色だけで困った!〈テキストリンク・強調〉
色は情報を直感的に素早く伝える力をもっています。しかし、色だけで情報を伝えると、色の見え方が異なる状況で伝わらなくなってしまいます。
ここが困った!:テキストリンクや強調を色だけで表現している
![改善前のテキストと、P型とD型の色覚シミュレーション。開園時間 9:00〜17:00
休園日 第1水曜日、年末年始、特別メンテナンス期間 ※詳しくは開園日カレンダーをご覧ください「第1水曜日」が赤字、「開園日カレンダー」が緑色になっています。](https://assets.st-note.com/img/1728564364-9wN5sCg8bATBqZGnVEOUliaz.png?width=1200)
文中のテキストリンクや強調やを色だけで表していると、色の見え方が異なる状況では伝わらないことがあります。P型色覚の人には赤が暗く見えるため、黒字の文章の一部を赤で強調していることがわかりにくいです。
彩度の低い色(この場合、濃い緑色)は、P型・D型色覚の人だけでなく、文字サイズが小さいときや暗い場所で見ているとき、色域の小さなディスプレイで見ているときなどにも色を認識しにくいです。
マウスオーバーしたときにテキストに下線が表示されればリンクに気づけるかもしれません。しかし、そもそもリンクだと思わなければマウスをそこへ運ばないでしょう。
こうしよう!:色以外の要素と組み合わせて伝える
色だけでなく複数の手がかりと組み合わせると、情報が確実に伝わるようになります。強調する部分は太字に、テキストリンクには下線を加えました。
![](https://assets.st-note.com/img/1728565427-9ZGl8uwM1Y6XQAr0yT3hKgkS.png?width=1200)
色だけで伝えている情報がないかをチェックするには、色覚シミュレーターを使ったり、グレースケールでも情報が伝わるかを確認したりすると良いでしょう。
関連ページ
『見えにくい、読みにくい「困った!」を解決するデザイン【改訂版】』では、2-8「色だけで困った!」(82〜83ページ)で、お問い合わせフォームを例に解説しています。
関連するウェブアクセシビリティのガイドライン
WCAG 達成基準 1.4.1 色の使用(レベルA)