デジタル資源カードしおり型テンプレート
2024年11月24日(日)の夜、LRG第49号「デジタル資源による図書館DX」発行記念連続企画 Vol.1(間嶋沙知×河瀬裕子)を開催しました。イベントのアーカイブはこちらでご案内しています。
しおり型デジタル資源カードの可能性
イベントでは泉大津市立図書館シープラの河瀬さんに、デジタル資源カードの実証実験についていろいろお伺いしました。既にデジタル資源カードを実践している方からとくに反応が大きかったのが、しおり型のデジタル資源カードです。
デジタル資源カードは、書架の中に配置するA6〜A5サイズのカードが基本形です。物理的な大きさを確保することで、書架に並んでいる紙の本と並列にデジタル資源と出会えるようにするねらいがあります。カードにはQRコードを掲載し、その場でデジタル資源にアクセスできるようになっています。
この基本形のデジタル資源カードには、次のような課題がありました。
書架に余裕がないとカードを置けない
デジタル資源の紹介文が必要最小限になってしまう(書架の間で立ったまま認識できる文章量を重視しているため)
通常のQRコード※では、読み取り回数など利用者の反応が計測できない
※クルクルmanagerというサービスを使うと、アクセス解析機能のついたQRコードを作成できます
しおり型のデジタル資源カードは、これらの課題を解決する可能性があります。
狭いスペースにも置きやすい
手元で読むことを想定した文字サイズにできるため、詳しい紹介文が書ける
しおりの減り方で効果測定ができる(管理職や教育委員会にも説明しやすい)
そのほかにも「スマホを持ち歩いていない利用者も持ち帰れる」「後で見返したいときに便利」「案内・レファレンスのなかで手渡せそう」といった期待の声も挙がっていました。基本形のデジタル資源カードとセットでしおりを置くのも良いでしょう。
しおり型デジタル資源カードCanvaテンプレート
早速しおり型のデジタル資源カードを作ってみよう!と思った方へ。しおり型のCanvaテンプレートをご用意しました。3つのスタイルがセットになっています。50×144mmサイズで、表面に画面キャプチャとQRコード、裏面に説明文を掲載した両面構成になっています。
先日のイベントの中でも「テンプレートがあるからすぐに始められる」と喜びの声をいただきました。テンプレートを活用して、まずは始めてみてください。良い使い方やアイデアが見つかったら、ぜひハッシュタグ #デジタル資源カード をつけて教えてください。
しおり量産プリントのTips
しおりのような小さなものを両面プリントをすると、表裏のズレが気になることがあります。配布するためには、しおりを量産する必要もあります。
そこで、A4(またはB4)1枚で一度に4枚のしおりをプリントできて、表裏のズレが気にならない方法を考えました。両面プリントではなく、紙を折って本の売り上げスリップ状にするアイデアです。薄い紙でも2枚重ねになるので厚みがでます。
Canvaで作成したしおりをダウンロードする
しおりの裏面を180度回転させて、表面の上部にくっつける
2を4セット横に並べてプリントする
4セットを切り離し、縦半分に折る
そのほかのCanvaテンプレート
QRコードの作成・編集には、Canvaアプリ「QR code」が便利です。
今後のイベント予定
LRG第49号「デジタル資源による図書館DX」発行記念連続企画は今後もイベントを予定しています。
第2弾は、2024年12月2日(月)河瀬裕子さんと福島幸宏さんによるクロストーク
第3弾は、2024年12月24日(火)語り手は福島幸宏さんと私と、シークレットゲスト…!?
いずれもオンライン(Zoom)での開催です。開始時間になったら、facebookイベントページにURLが掲載されます。お気軽にご参加ください!
LRG49号好評発売中
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