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顧客と社会に選ばれ続ける会社へ—三菱地所ホーム・細谷社長インタビュー

こんにちは。コーポレートスタッフ部人事グループの青山です。
本日は弊社代表の細谷から、三菱地所ホームの雰囲気や今後のビジョン、またどんな人に入社してほしいのかなどの話を聞いてみました。

細谷 惣一郎
1968年 京都府生まれ。1992年に早稲田大学政治経済学部を卒業後、三菱地所株式会社に入社。余暇事業部や名古屋支店などを経て、2004年より経営企画部に所属。2008年には三菱地所ホーム 執行役員 経営企画室長に就任し、事業戦略の策定・推進に携わる。その後、2015年に住宅業務企画部 副長、2019年に同部 ユニットリーダーを歴任し、2020年4月からは同部 部長(アーバンライフ株式会社 代表取締役社長 兼任)を務める。2023年4月1日、三菱地所ホーム 代表取締役社長に就任。

◉三菱地所ホームの組織文化や理念について

ーー改めてにはなりますが、当社(三菱地所ホーム)はどのような企業文化や理念を大切にしている組織でしょうか。また、細谷社長が就任されてから特に大切にしている価値観や風土づくりの取り組みがあれば教えてください。

当社は設立以来40年にわたり、お客さま一人ひとりの声に耳を澄まし、見えない想いまでもかたちにしながら住まいをつくり続けてきました。これからもさらなる安心・安全・快適な空間をご提供するとともに、新築注文住宅だけでなくリフォームや土地の有効活用など、多様な分野において独自の技術や工夫、三菱地所グループの一員ならではの強みを活かし、お客さまに「真に価値ある住まい」をお届けしていきたいと考えています。

また、近年は、豊富な国内森林資源の活用や、脱炭素社会の実現といった環境課題にも注力しています。具体的には、中大規模建築物の「木造・木質化」をグループ各社と連携しながら推進し、社会的意義のある新たな価値創造と、持続可能な社会の実現に貢献できればと考えています。

私自身が社長に就任してからは、「顧客やステークホルダーに選ばれ続ける会社」であるために、これまでのやり方を当然とせず、時代の変化に合わせて柔軟に取り組みを見直すことを大切にしています。変革へのチャレンジを惜しまず、社員一人ひとりが主体的にワクワクしながら働ける風土をつくることに注力しているところです。

ーー細谷社長にとって、「真に価値のある住まい」とはどのような住まいでしょうか。

注文住宅ですので、お客さまの想いをかたちにすることが私たちの使命です。しかし、お客さまの言葉そのままに家をつくることだけがすべてではありません。想いの機微を汲み取り、モノとしての価値のみならず住まうことを通じて得られる体験を含めて期待を超える価値を提供すること、これが真に価値のある住まいづくりだと考えています。実際、世の中には一定の制約や工業製品的な流れでつくられる住宅が多いですが、当社では営業と設計がしっかり寄り添い、お客さまの想いを実現しながら一体となって住まいをつくり上げる“製販一体”の体制を取っています。お客さまが本当に必要としているものをしっかりとご提供できるよう、2024年度には組織改編を行い、改めてこの体制を再強化しました。

もう一つのポイントは全館空調「エアロテック」です。家中どこにいても快適な空気環境であることの価値は、住まいをつくる段階では中々想像しがたい部分があります。そこで、より多くのお客さまにエアロテックの魅力を届けられるよう、長く住まわれたお客さまの声にも耳を傾け、製品・サービスの品質向上を図っています。

ーー「顧客、ステークホルダーに選ばれ続ける会社」であるための具体的な取り組みについて、詳しく教えていただけますか。

先ほどお話しした“製販一体”の体制づくりはまさにその一つです。お客さまの満足度が次のお客さまとのご縁につながるという考えのもと、私たちはNPS(ネット・プロモーター・スコア:推奨者割合)の向上を大切にしています。人に紹介したくなるようなサービスを提供しつづけ、口コミで選んでいただけるような会社でありたいですね。

また、私たちを支え、日々協力してくださっているステークホルダーに選んでいただける存在になるためにも、「発注者」と「受注者」という立場の違いを超え、できるだけお互いが仕事のしやすい環境をつくることを重要視しています。昨年からは作り手の方々との関係も見直し、今の時代に即した協力体制を築いているところです。


◉チームづくり・組織マネジメントへのこだわりや工夫

ーー社長としてチームづくりや組織マネジメントを行ううえで、特に力を入れていることや工夫していることは何でしょうか。

私が就任した当初は、縦割り組織の影響で社内の部分最適化が進み、顧客や協力設計事務所・施工協力店といったステークホルダーに対する意識が希薄になっていました。そこで、新築注文住宅事業を担う営業・技術メンバーが一体となって顧客に価値を提供できるよう、営業部門と技術部門を統合して一気通貫型の組織に改編しました。営業と生産の距離が近くなることで、事業をより効率的に進められるようになってきたと感じています。

さらに2024年度からは、業績連動型の報酬体系を廃止し、「チームで顧客に最大限の価値を提供する」というスタイルへとシフトしました。その結果、メンバー同士や上司・部下間の助け合いがこれまで以上に強まり、部署の垣根を越えた協力体制も根付いてきています。

また、エンパワーメント、つまり権限移譲によって社員の主体性を育むことも大切だと考えています。新しいアイデアや挑戦を歓迎する“やってみなはれ”の精神を尊重することで、組織全体の活力がさらに高まっているのを感じます。

ガラス張りの社長室でのミーティング風景
「細谷さん、ちょっといいですか」と気軽に社員がドアをたたく様子に
社内の風通しのよさを実感します

◉社員とのコミュニケーション

ーーどのように社員とのコミュニケーションを取られているのでしょうか。また、その中で意識されていることはありますか。

社長就任後にまず取り組んだのは、社員全員との「カフェMTG」です。コーヒーを飲みながらフリートークをするなかで、現場のリアルな課題や、普段はなかなかトップまで上がってこないような“生の声”を直接聞くことができました。そこでいただいた社員の意見をもとに、2024年度からは「ものが言いやすい会社づくり」や「主体的に動ける風土づくり」をテーマに、社内風土変革を進めているところです。

コーヒー片手にオープンスペースで社員と雑談

また、顧客との重要な接点であるホームギャラリーにも積極的に足を運び、所長やメンバーと話すようにしていますし、社員から「細谷さん、ちょっと話を聞いてください!」と声がかかった際には、飲み会に飛び入り参加することもあります。

当社はサステナビリティ推進の一環として植林活動も行っているのですが、毎回「誰よりもたくさん植えよう」という意気込みで参加し、社員と一緒に森づくりに励んでいます。このほか、年に1度の社内ソフトボール大会では審判を務めたり、ファミリーデーのワークショップ(社員の家族を招いてのイベント)では自宅で育てたチューリップの球根を配るなど、時には社員と同じ目線に立って同じ課題を共有し合うこと、楽しみながら交流することを大切にしています。

企業の森「YAMANASHI BASE」にて

◉今後のビジョンや経営戦略、それに伴う人材ニーズ

ーー今後の事業ビジョンや戦略として考えていることを教えてください。また、そのビジョンを実現するために、どのような人材を必要としているのでしょうか。

既存の事業領域においては、市場の動向を注視しながら新しい事業機会を積極的に捉え、成長を続けていきたいと考えています。これまでは家というモノの価値を常に追い求めてきましたが、全館空調システム「エアロテック」やスマートホームシステム「HOMETACT」のように、モノの性能だけでなく、そこから得られる「快適な体験」というコトの価値まで含めてご提供しているわけです。今後は、この“モノ×コト”の両面での価値提供をさらに深めていきたいですね。

加えて、中大規模建築物の木造・木質化の分野にも注目しています。まだリーダーとなる企業が少ないブルーオーシャン的な領域で、国産材の活用を推奨する国の動きも後押しになっています。ただし、ビジネスベースで成り立たせるには、技術開発やノウハウの蓄積、施工力などが不可欠です。この点は三菱地所グループ全体で取り組んでおり、鹿児島にあるCLT材の工場をはじめとした国産材の生産拠点との連携や、各社の知見を共有しながら進めています。

ーー中大規模建築物の木造・木質化はまさに未来を見据えたチャレンジですね。実用化や普及に向けては、どのような取り組みを進めようとお考えですか。

きちんと収益性を伴う形で普及させるための技術開発や施工ノウハウの確立が鍵になると思います。それにはグループシナジーを十分に活かし、人材の相互交流や知識共有を深めていくことが重要です。今後も継続的にチャレンジを重ねることで、新たな成長の柱として確立していければと考えています。


◉社長の“理想とする組織像”と求める人物像

ーー細谷社長ご自身が描く“理想の組織”は、どのようなイメージでしょうか。また、その組織で活躍するために必要なマインドセットや人物像についてもお聞かせください。

私が考える理想の組織は、下記の要素を満たしている状態です。

  1. 成長・改革領域にチャレンジし続けている

  2. 顧客への提供価値を向上し続けている

  3. 社会課題の解決を意識した商品・サービスを創出できている

これらを「個の成長」と「チームの連携」で具現化し、結果としてお客さまに選ばれ続ける存在である、というイメージですね。

この理想を実現するために求める人材像としては、まず環境変化や新しい役割に対して柔軟に対応し、積極的にスキルや知識を身につけられる方。そして組織の目的やゴールを共有しながら、周囲を支援し、率先垂範の姿勢で成果を追求することのできる方。さらには、自分の生き方やキャリアを主体的に考え続けることができる方を求めています。


◉中途採用で入社を検討している方へのメッセージ

ーー最後に、これから三菱地所ホームへの入社を検討している方々に向けて、メッセージやアドバイスをお願いいたします。

私たちを取り巻く環境は加速度的に変化し、それに伴いお客さまのニーズも多様化しています。住まいに求められる価値観も大きく変わりつつある今こそ、私たちにとっては培ってきた技術や経験を生かしつつ、最先端の知見や異分野との連携などを通じて、新たな社会課題に挑戦できる貴重な好機だと感じています。

ぜひ、これまで培われてきたさまざまな経験やスキルを当社のフィールドで発揮し、一緒に次の時代を創っていきましょう。新たな風を吹かせてくれる方との出会いを楽しみにしています。


社長インタビューは以上です。
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