下ネタ言えるくらいのカップルがうまくいく説を考える
20代の頃にもうこれ以上の恋なんて見つからない、こいつと別れたら私の人生ジエンドだと思ったことがありました。そのときは毎日絶望して不安で動悸がしてあの頃に帰りたくて死にたいと思い、心を救うためにいろんなことにお金を使いました。限界ですね
その中の一つが"守護霊が見える占い師"です。
友達が課金してたら友達辞めるランキング上位だとは思うのですが、私からすると気休めだと割り切って一時の救いに課金してました。宗教よりマシな信仰です。
そのときに占い師に言われたのが
「元彼にとってはお上品な関係じゃなくて、うんちとかおしっことか言える関係がよかったのかもね」。
もう占い関係ねぇだろと今にしては思うのですが、結果として気休めに言われた言葉の中で一番心に残っています。
元彼と過ごした時間を思い出すと、
自分が彼といたいと思ったのは「なりたい自分になれる気がしたから」ということに気がつきました。
お淑やかで、可愛くて、優しい子になりたかった。
めんどくさい女だと思われたくなくて、物分かりのいいフリをしました。会うペースは向こうに合わせて、ほどよく行きたいところやしたいところの意見を出して。連絡が来なくても連絡が来るまで待ちました。
今にして思えばそういう振る舞いをすることで、自分はうまく行っていると安心したかったのかもしれないですね。
ただ結果としてこれはうまく行きませんでした。
待ってもLINEの返事は来ないし将来の話もしてくれない。デートは楽しいけど漠然とした不安がなくならない。たまりかねて結婚の話を出してみて、スルーされて、お茶を濁されて、時間が過ぎて。
その後別れを切り出されて別れました。
元彼が泣いているところを見るのはそれが初めてでした。私は泣くくらいならどうして、と思います。
でもそこでも物分かりのいい彼女でいたかったから「今こうやって切り出すってことはもう決めたことなんだと思うから受け入れる」と答えてしまいました。
あとからわかったことに、彼は仕事がうまく行っていないそうでした。
それを知ったのは人伝でした。
私がこの時のことを強く反省しているのは、
あまりにも2人の関係が行儀良くなり過ぎたことでした。
物分かりのいい彼女、テンプレートな人生を希望している彼女に対して、人生うまくいくか心配な彼が弱音を吐けるか?そりゃ難しいですよね。心配させたくないし、まず自分に対してがっかりさせるんじゃないかと思ったり。
そうです、私が浅はかでした。
物分かりがいい自分を演じているだけで、本当に相手の立場に立って思いやれていなかったわけです。
私は別れた後、後悔して苦しくて辛くて、自省の日々を送っていたわけですが、この中でいちばんの後悔がこのポイントでした。
その中で、やはりあの占い師の言葉がじわじわ効いてきました。
「うんちとかおしっことか、そういうことでゲラゲラ笑える関係がいいんじゃない」
今の彼と出会って結婚して今に至るまでずっと楽しい日々を過ごしていますが、
強い強い反省を生かした結果うんち、ちんちん、おしっこ、は躊躇いなく使うことにしました。私は真剣に下品になることにしたのです。
個人的に、最初は流石に勇気が必要でした。
ただ、慣れて仕舞えばこっちのもんです。
うんちをした日はうんちしたと報告すればいいだけです。
結果として、2人の間でタブーがなくなり、相談しやすい関係になった気がしています。いやこれまじで冗談じゃなく本気の話ですよ。
結局ね、人類みんな小学生でも笑えるようなことが大事なんだと思います。初歩的な、初期的な、うんちとちんちんとおしっこっていうだけで面白いって思えるくらいの、心の余裕とラフさと、適当さ加減の方が救われることがあるので。
とりあえず、何か取り繕ってしまうタイプの人は、少しずつ下ネタ解禁してみてください。雑記でした