アツ、23歳。ゲンちゃんと出会う。
【stack of arms】叉銃。
F君と共に現れたその瞬間から、普通じゃないヤツだという雰囲気がした。
ゲンちゃんの第一印象というかイメージは、「ライフル銃」だった。
細身だが体幹が強そうな所作、鋭い眼光。
僕はスピリチュアルやオカルトな世界はまるで信じちゃいないのだが、オーラを感じた人が2人だけいる。
1人はバレエダンサーの熊川哲也さん、そしてもう1人がゲンちゃんだ。
特にデカいとかゴツいわけでもオラついているわけでもないが、何だか威圧感があるとあいうか威風を感じるのだ。
テーブル席に座って色々と話を聞いた。
ゲンちゃんの歳は僕の2歳下で。中学でグレてしまったが母親が体を壊して(確か胃癌)以降は真っ当に立ち直り、定時制の高校に入学。
そこで出会ったKさんとつるむようになり、卒業後Kさんのスナックで働くことになった。
ゲンちゃんは客商売をしていた割には人づき合いが苦手で愛想が無く、親同士も付き合いがある幼馴染みのF君だけが唯一の友人だという。
麻雀はルールがわかる程度、ほぼ立ち番専門でKさんが帰って来てまた店をやるまでの手伝い、という条件だった。
まぁ打ち子は僕含めて2人とバイトがいればなんとかなるだろう、そういやもう1人は?
F:ユウももうすぐ着くだろ、テーブル番号は伝えといたから大丈夫だ。
そう、もう1人の「当てにしている」スタッフこそが現「相棒」ユウだった。
(*´-`)< 19の時に会って以来、ユウとは4年ぶりの再会。「STACK立ち上げ篇」へ続く!