アツ、21歳。ヤ◯ザ雀荘で無双してしまう。

「無双」についた僕とタケ。

駐車場にはどう見てもヤバそうな黒ベンツや弩ノーマルのクラウン、さらにカーテン付きのプレジデントや外車が停まっていて早くも僕はビビり始めた。

エントランス周辺には2台の監視カメラがあり、入口の扉は飾り格子が付いていてゴツい。

中に入ると脇に鍵付きの下足箱があり、少し左奥に部屋と卓が見えた。

後できいた話だが、その部屋は4卓を四方に置いている「一般セット客用」の部屋だった。

右手のカウンターから派手なオバちゃんが出て来ると、慣れた様子でタケが話しかける。

タケ:どうもー。こっち(僕のこと)はO野さんの紹介でーす。

オバちゃん:ハイハイちょっと待ってな。

何やら内線で連絡をしている。

タケに続いて、カウンターのオバちゃんを横目に通り過ぎ少し暗い通路の角を曲がる。

あれ、トイレと給湯室しかないじゃん(プレートが見えた)。

と思った次の瞬間、

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