Mリーガーを味わう①〜白鳥翔〜
僕がMリーガーを勝手に評するシリーズ、やっていきます。
※文中敬称略
第1回は6:4発言により一部で話題のABEMASの白鳥翔。昨日(土曜日)の内川の親リーに対して最終手番で選んだ3ピンは、他の候補(例えば同じく筋の7ピン)と比較しても6:4どころじゃない危険度の差があった場面だと思うんだが。
アレを「6:4の6だと思った」ならたかはるに説教くらうレベルだし、「今がその時、という4のほうだと思った」として打ったとしたらやっぱりたかはるに説教くらうべきだ、読みの精度が低い。
解説席では123三色が否定できたからと言っていたが、自分から5ピン4枚見えで手牌があの持ち方なら、内川の手はピンズ2446からのカン3ピン残りの形があるのは普通に読み筋じゃないのか(というか僕的には内川の河と道中の手出しからは123三色の材料は感じない)。
内川にとってのシャンポン材料としての良さの比較で4ピン<6ピンだと読んだ(4668からのカン7ピン残り)のだろうが、そこは大差無く見えたし赤がある以上やはり3ピンのほうが怖い。
あの河でリーチ宣言牌九萬ってのは萬子の上とピンズリャンカンの愚形・愚形のイーシャンを思わせるに充分な材料だし、前巡の打6ピンで既にカン3ピンでテンパっててからの次巡九萬空切りorドラ六萬とのスライドでリーチもありそう(後者は人読みで否定できるのかもしれないけど)。
翔ちゃんが6:4の6を選んで何度も何度も涙を飲んだことがあるのは想像に難くないが、木原&ZEROがYouTubeで取り上げていた園田の選択(…朝倉のカン四萬リーチ含む3件テンパイに対し、楽な四萬アンコ落としをせずに、多井と勝又からの反射読みで絞り出した正解) や魚谷の選択(…石橋の一萬トイツ落としの罠にかかった白トイトイドラ3への放銃=不正解) は、6:4どころではないプロの天秤感覚を僕は感じた。
翻って翔ちゃんが選んだ3ピンという「心臓」は、先日の6:4発言を受けて尚、麻雀ファンというアヌビスの「天秤」に乗せるにはあまりにも軽いように思えてしまったのだ。
6:4くらい微妙だと毎回正解を選ぶのが不可能なのは誰でも知っているんだから、Mリーガーにとって「真実の羽」にあたるものは『正解』ではなく『ファンの納得』であるべきじゃないのか。
「俺が選んだ方が10なんだよ」
翔ちゃんの「心臓」からその重みを感じる日は来るのか?見届けたい。