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STACK
2020年5月13日 19:25
【stack of arms】叉銃。F君と共に現れたその瞬間から、普通じゃないヤツだという雰囲気がした。ゲンちゃんの第一印象というかイメージは、「ライフル銃」だった。細身だが体幹が強そうな所作、鋭い眼光。僕はスピリチュアルやオカルトな世界はまるで信じちゃいないのだが、オーラを感じた人が2人だけいる。1人はバレエダンサーの熊川哲也さん、そしてもう1人がゲンちゃんだ。特にデ
2020年5月2日 21:00
ROOKIESは金曜と土曜(月曜が祝日なら日曜も)は12時~最長朝5時まで 営業していた。軌道に乗ってくると当然ラストは当たり前のように5時になる。オープン前の買い物なども全部僕が独りでやっていたので正直体がキツかったのでF君に泣きついてバイトを1人雇うことにした。F君も最近土日は接待ゴルフの運転手役があるからキツいんだと言ってすぐ承知してくれた。ボンヅラがよかった常連客の大学4年
2020年4月22日 15:43
いつも開店の10時過ぎにすぐ来て長い時には24時まで入り浸る常連のN沢さんというお客さんがいた。タケが引っ張ってきたお客さんの1人で、稼ぎは良いがあまり評判の良くないシゴトをしていた。「ROOKIES」は「事務所」と違って大学が近くに無いせいで、学生の出足が鈍く早い時間帯に卓が立ちにくい。そんな店にとってありがたい存在だったが、2人目のお客さんがなかなかこないと結果2時間程待ってもらう
2020年4月15日 16:25
精算金をしまい込み、セットを抜ける僕にO野が話しかけてきた。O野:オニイチャン、そんだけ稼いだんなら「隣」のフリーで遊んで行ったら?さっき訊いたら今日は300円のサンマしかやってねぇけど、やるなら「ここの人」に紹介するぞ?ひえぇ(((;゚Д゚)))僕はもちろん丁寧に断りを入れて逃げるように雀荘を出た。じゃーなーと相変わらず軽いノリのタケ。店を出ると言ってもわざわざ黒スーツを呼び
2020年3月21日 17:14
今思えば無謀だったと思うが、僕のフリー雀荘デビューは近所で唯一の大手チェーン店(初心者に優しいらしい)という理由で、ピンの鳴き祝儀500の店だった。 充分な金と事前に収集した情報はあったが、ビビリな僕にはやはり初めて入るフリー雀荘というのは不安になるものだった。 金曜の夕飯を食い終わってすぐ、派手な看板の雀荘が入居するビルへ。 自動ドアが開くと、「いらっしゃいませ!」と元気な挨拶