2021年 神奈川県公立高校 数学問題 解説
こんばんは。mmmです。
神奈川県公立高校入試問題の「詳しすぎる解説」を作りました。
今回作ったのは2021度数学です。
PCとスマートフォンの扱いやす方で見てください。
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難易度
☆1 全員解くべき
☆2 50~80点を目指す人
☆3 80点以上目指す人
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~大問1~
(ア)☆1
$${-9-(-5)}$$ ①カッコ()をとる
$${=-9+5}$$ ②計算する
$${=-4}$$
Point
① カッコ()をとります。
カッコ()の前に何もない時 : そのまま数字を出す
カッコ()の前にプラスがある時 : そのまま数字を出す
カッコ()の前にマイナスがある時 : 符号を変えて数字を出す
② 計算します。
符号が同じ時 : 符号はそのままにして、数字同士を足す
符号が異なる時 : 大きい方の数字の符号をつけ、数字同士を引く
(イ)☆1
$${-\frac{5}{6}-\frac{3}{4}}$$
$${=-\frac{10}{12}-\frac{9}{12}}$$
$${=-\frac{19}{12}}$$
Point
① 分母が6と4で異なっているので、通分して揃えます.
6と4の最小公倍数が12なので、分母を12にします。
第1項では分母が6なので、分母と分子に2をかけて分母を12にする。
同様に第2項では、分母と分子に3をかけて分母を12にする。
(ウ) ☆
$${8ab^2\times3a\div6a^2}$$ ①÷を×に変える
$${= \frac{8ab^2}{1} \times\frac{3a}{1}\times\frac{1}{6a^2b}}$$ ②約分する
$${=4b}$$
Point
① ÷ は × に直してから計算します。
÷ を × に変えて,数字は逆数する
//逆数は分母と分子の値を入れ替えたもの//
②約分する
分子と分母で約分できます。数字は数字同士、文字は文字同士約分する
(エ)☆1
$${\frac{3x+2y}{5}-\frac{x-3y}{3}}$$ ①通分する
$${=\frac{3(3x+2y)}{15}-\frac{5(x-3y)}{15}}$$
$${=\frac{3(3x+2y)-5(x-3y)}{15}}$$ ②カッコをとる
$${=\frac{9x+6y-5x+15y}{15}}$$ ③分子の計算する
$${=\frac{4x+21y}{15}}$$
Point
① 分母が5と3で異なっているので、通分して揃えます.
5と3の最小公倍数が15なので、分母を15にします。
第1項では分母が5なので、分母と分子に3をかけて分母を15にする。
同様に第2項では、分母と分子に5をかけて分母を15にする。
② カッコをとります
カッコの外の数字と中の数字同士は掛け算されます。
③ 分子を計算する
同じ文字同士は計算できます。計算は係数(数字)を計算します
(オ)
$${(2+\sqrt{7})(2-\sqrt{7})+6(\sqrt{7}+2)}$$
$${=4-7+6\sqrt{7}+12}$$
$${ =6\sqrt{7}+9}$$
展開の公式を使います。
展開と因数分解の公式は覚える必要があります。
今回使った公式を以下に示します。
公式
$${(a+b)(a-b)=a^2-b^2}$$
同じ文字には同じ値が入る必要があります。
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~大問2~
(ア)
$${(x+6)^2-5(x+6)-24}$$ 展開する
$${=x^2+12x+36-5x-30-24}$$ 計算できるところを計算
$${=x^2+7x-18}$$ 因数分解
$${=(x+9)(x-2)}$$ かけて-18 , 足して7の組み合わせ
因数分解の公式を用いる
かけて-18、足して+7を満たす2つの整数の組み合わせを考える。
9 × (-2) = -18 、 9 + (-2) = + 7 なので
9と-2が以下の公式のA,Bになる。(どっちがAでもBでもよい)
公式
$${x^2+(A+B)x+AB=(x+A)(x+B)}$$
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(イ)
$${x^2-3x+1}$$
解の公式を用いて
$${x=\frac{3\pm\sqrt{9-4}}{2}}$$
$${x=\frac{3\pm\sqrt{5}}{2}}$$
解の公式を用いる
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(ウ)
変化の割合$${=a(x1+x2)}$$
$${-3=a(1+4)}$$
$${-3=5a}$$
$${a=-\frac{3}{5}}$$
(エ)
(重さ)×(個数)+(重さ)×(個数)=(合計の重さ) なので
$${15x+9y\geqq200}$$
以上や以下には=が付きます。
(オ)
$${\sqrt{\frac{540}{n}}}$$
$${\sqrt{\frac{2^2\times3^3\times5}{n}}}$$
$${2\times3\sqrt{\frac{3\times5}{n}}}$$
$${6\sqrt{\frac{3\times5}{n}}}$$
ルートの中を全て外に出すためには、3と5が必要
よって$${n=15}$$
(カ)
ADとBCが平行なので青で印しました。
赤色の線で補助線BEを書きました。
円周角の定理より
$${\angle{CBE}=40^\circ}$$と$${\angle{DBC}=34^\circ}$$がわかり、$${\angle{DBE}=74^\circ}$$なので$${\angle{DAE}=74^\circ}$$とわかる。
ADと BCは平行なので錯角は等しい。
よって、$${\angle{ADB}=\angle{DBE}=34^\circ}$$
三角形の内角の和は$${180^\circ}$$なので、
$${\angle{DAE}+\angle{ADB}+x=180^\circ}$$
→$${74+34+x=180}$$
→$${x=180-74-34}$$
→$${x=72}$$