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レトロな町食堂の温かみが新鮮

こんにちは。
ずっと温めておいた(と言えば聞こえが良い)noteです。
モノは言いようです。
せっかくイラストの日付と投稿日を合わせられそうだったのに、寝落ちして日をまたいでしまったのはここだけの話。

町食堂が好きです。
雰囲気と値段(安い!)
あんまりきれいとは言えない内装
壁一面に貼ってある、細長い紙に油性ペンの文字のメニュー

バイトの昼休憩に、レトロな雰囲気の食堂へ。
外のメニュー看板には、「本日 定食全品500円」のチラシが。
ラッキー!今日ここを選んでよかった。
運はかなり良い方。

店内にて

お昼どき&定食破格&5人くらい団体の先客で、混雑する店内。
まっすぐな5人ほどのカウンターを真ん中に、
前方に厨房、後ろは4人掛けテーブルが2~3台という、細長い食堂。
混雑で、カウンター席の後ろとテーブル席の間に通路と呼べるほどの空間はなく、ぎゅっとした印象。

少し待機し、空いたカウンター端席へ。
着席した前方には、厨房で働くご夫婦の姿。と、視界右側にはビールサーバーやらレジやら。
そして、私のカウンター席の陣地?には子機などが置いてある。
身動きがとりづらい混雑した店内で、目の前の子機を見れば時間が分かるのが面白くてありがたい。

注文は、値引き額が大きいヒレカツ定食を。
そこで改めて、自分の陣地の狭さを実感。
みんなはお盆で定食が提供されているけど、きっとこの陣地にお盆は乗らないな…どうしよう。
隣の人に陣地を少し譲ってもらうか…。
などと考えていると、斜め上から、あるいは横からおかみさんが1品1品提供してくださった。

なめこのみそ汁の油揚げ

子機で昼休憩のリミットを確認しつつ、ヒレカツ定食をいただいた。
(子機の時間は少し遅れていた)
中でも、なめこと油揚げのみそ汁に感動。
みそ汁はもちろん、油揚げが柔らかくてとにかくおいしかった。

50円玉

完食した食器たちをおかみさんに渡し、お会計。
ちょうど500円があったのでお支払いしたら、おかみさんが動いている。
レシートがあるのかな?と思っていると、出されたのは50円玉だった。

「お姉さん、こんなとこで申し訳なかったから」
おかみさんの言葉は正確ではないが、カウンター角席でごめんね、ということだった。
びっくりした。案内されたのではなく、自らカウンター席に座ったんだし、元々安いのにさらに50円ももらうわけにはいかない!と話下手なりにお断りする。

が、「これでまた来て」とも言われ、50円玉を差し出される。
絶対に受け取るわけにはいかない、と決意したため、
「いやいやほんとに良いですから、おいしかったです!」
と言って店を出た。

再来を誓う

こういうとき、「また来ます」と言えたら、どんなに人間関係がスムーズだっただろう、としばらく経ってから思う。
絶対にまた行こう。

どんなに混んでいても、1人1人を気にかけてくれる食堂。
チェーン店ではいろんな面でありえない。
席と呼びにくい席は作らないし、混雑時の店員さんはピリピリしがちだし。

雰囲気もおいしさももちろん大事。
だけど、人間味とか、人の温かさが1番染みる。
きっとそういうのが、1番おいしい。

残ってほしいね、と言うだけではなくて。
これからは少し勇気を出して、レトロなお店に入ってみることを誓った。
どうかレトロなお店が、人の温かさでお腹いっぱいになれる場所が、残り続けますように。

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