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理想のレザージャケット

素晴らしいレザージャケットが欲しいと服好きなら一度は思うだろう。自分もその1人で優れたレザージャケットを手に入れるチャンスを伺っていた。
自由にお金を使うことができるのは独身や金持ちの特権で、自分も今は独身だがそろそろそれも終わりに近づいていると思う。
とても高価なレザージャケットを買うならば今しかない。結婚してからは高価な趣味のものを今のように買えない、そう思い理想のレザージャケットについて考えている。買うならばもちろん本当に一生モノだと思って買うつもりだ。

テーマは旅人みたいなレザージャケット。
旅に出る時に着ていきたいと思えるような機能性とタフさ、信頼感が欲しい。
前提としてサイズ感はジャストサイズがよい。ただしレザージャケットを語る上でのジャストサイズとは他の素材のジャケットと比べタイトなサイズ感となるだろう。それはレザーの特性によるもので、オーバーサイズのレザージャケットではレザーを育てるという意識は薄くなると思われる。
つまり、初めからレザージャケットのインナーにスウェットを着ることができるサイズ感ではなく、シャツやカットソー、薄手のニットをインナーに着ることができるサイズが良いだろう。

こだわりポイント一つ目は、フロントはジッブではなくボタンであること。ジップはライダース感が強くなりハードな印象が増す為だ。バイク乗りやそれらが好きならば良いが、自分はバイクに乗らないし好きな雰囲気も異なる。ワークテイストが好きな自分としてはボタンの方が好ましい。
二つ目はレザーの種類。ラムレザーなどの柔らかく軽い素材ではなくホースやカンガルーなどのしっかりとした革がいい。

まず考えるべきはキャロルクリスチャンポエルの襟付きだろうか。ポエルのレザーは世界一とも評されアルチザンを好むのならば必ず視野に入ってくる。
素材やパターンなど特別でオンリーワンであることは間違いない。実際に試着したことがあるのだが、まさに鎧のようだった。その時は一つ下のサイズしか試着できなかったが腕を曲げるのにも一苦労、可動域は確保されているらしいがそんなもんはなかった。そして1番留めたい胸や腹回りのホックは一つも留まらなかった。(ジャストサイズで普通体型の方なら問題はないと思います。)

試着してみて確かに良いと思った。特別さがある。
しかし値段が問題だ。85万円て。いや値段に気を取られている時点で門前払いされているのかもしれない。またはモノに対しての熱量が足りていないのか。服好きたちは嬉々として85万円払うのかもしれない。



まぁ少なくとも一般人の買う服の値段じゃなさすぎる。物好きの逸品だ。物好きは服好きかつレザー好きだったり大きな憧れや理想を持っている人のことだろう。
そう思うと自分は物好きにはなりきれていないのだろう。

この時点で自分は高い金額を払ってレザージャケットを十分に愛着を持って着るのかと心配になってしまった。少しでも迷いや気になる点があるのならば買うべきではない。ccpでなくとも優れたレザージャケットは非常に高額なのだから。

いつも通っている店にこの夏にレザージャケットが納品されるらしい。もはやシーズンなど関係ないが、試着をさせてもらいに行こうと思っている。

一旦ここまで。

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