ごく狭い範囲のファッションと雰囲気の話
夏になりssのデリバリーも終わり、セールシーズンで特に買うものもなく、ユニクロでTシャツを買ったりしながら過ごしていた。
服に対しての熱量が下がりがちだった分、時計に対しての熱量が上がり始めた。ドレスウォッチが欲しくなってきたり、やっぱり現実的につけるのはツールウォッチかなど考えて色々と見て回ったりしていた。
7月も終わりに近づき、早いブランドだとawのデリバリーが始まった。そうなると自然と目線がawのファッションへ向く。
そんな時にふと気になったブランドが
John Alexander Skeltonである。
イギリスのブランドで歴史や文化を重んじて手仕事で服を作っているブランドだ。
アルチザンと言ってイメージされるポエルやカルペディエムのようにレザーを頻繁に使い退廃的なイメージのあるブランドではなく、ポールハーデンのような昔の服を手仕事で作るといった雰囲気のブランドだ。
ルックや商品の写真を見ていると渋くかっこいい。日本でも人気らしく入荷すると早い段階で売り切れている印象。しかし自分の印象としては癖が強く簡単には日本人に似合わなそうだと感じた。
買ったことはないのだがしっかりとした作りのアルチザンだがアルキビオのようなイタリアらしい色気のようなものはなく、近代以前のイギリスの土着的な服という印象で歴史や文化をデザインソースにしているようだ。
ここからは自分の感想になるのだが、正直に言えば自分はその土着的な部分故に着用のハードルが高いと感じた。物好き以外の日本人にとって20世紀以前の遠い西洋の国の土着の服など馴染みもなく正確なイメージも湧かないだろう。それをアルチザンとして括って優れたショップに置かれており素晴らしいものとして評価されていても、実際に買って着るかどうかは別の話なのだ。そして服や歴史に対して知識があったとしてもそれが似合うかはわからない。
フレンチビンテージやアメカジ古着などの現代の一般的な服の元になった服とは違いあくまで異文化の昔の服という印象が強い。いくらかっこよくて自分の好むジャンルの服でもその匂いが強すぎると感じるのだ。
あくまでこう言った部分で自分はスケルトンは選ばない。とても簡単に言えばコスプレになってしまう可能性が高いということだ。(自分のコーディネート力が低いということもあるだろうが)
実際にジャケットを試着したがマイサイズではなかったこともあるかもしれないが、日焼けした日本人(自分)には似合わないと感じた。ルックのモデルの印象に引っ張られすぎているかもしれないが。しかし自分の普段着にスケルトンのジャケット試着した時のまとまりのなさは確かにあった。
なんとなくわかってもらえると嬉しいのだが、mittanやmameは日本人やアジア人には似合いそうだけど欧米人にはどうだろうか、逆に言えばannやtomfordは欧米人にはに合いそうだけどアジア人にはどうだろうということだ。
まぁまとめると、厳密には自分の好みとは違ったというだけの話。
自分は日本らしい服や派手すぎない服が好きだ。そういった判断基準でも着るブランドと着ないブランドは判断できる。
好きなブランドを見つけて気に入って着たら良いがあくまで自分の価値観が優先されるべきだと思う。価値観や軸がないなら作るしかない。ファッションを楽しむには必要だろう?
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?