Dead or AliCe「It Happens All The Time.」をやらせてもらった自PCの話

せっかくルールブックを買ったんだから、一度ぐらい体験しておきたかったなぁとぼやいたら、あれよあれよと骨を折っていただき、プレイをさせていただきました。
この場を借りて、GM兼PC2のさかなさんとセッティングしてくれたありおりさんに感謝申し上げます。

タイトルのシナリオ「It Happens All The Time.」のPC1をつとめた自PCの「ダザック」について、書いておかないとそのうち忘れて消えてしまうなあと思ったので、書き留めておきたいと思いました。
堕落の国の片隅に、彼と彼女が確かにいたことを覚えておきたい……これは感傷であります。

・ダザックについて
突貫ということもあり、かなり急ピッチで準備を進めるため、構想を捏ねていたお話から拝借してきました。堕落の国に向かうまでの半生を描いておこうと思います。

キャラシート

十代半ばで育った寒村から街へでて、いつか名を上げたいと冒険者に。彼らの国では、大陸の北半分を支配する魔族を一掃し、平和をもたらす「勇者」の信仰があり、彼もいつかそのようにありたいと思っていた。
しかし冒険者として長年依頼をこなしつつ、研鑽を積んでも結局そんな大層なものになれるわけもなく、大抵の者たちがそうであるように、徐々に情熱も失われ、その日暮らしを続ける毎日。そんな中で十数年を過ごし、すっかりベテランの便利屋冒険者となり果てた。

あるとき、北のほうの一帯が攻勢を強め始めたころに、はるか南にあるとある宗教団体の施設「白磁の塔」から救世の巫女が巡礼に旅立ったとの報が流れ、それに呼応(対抗)するように「勇者」を見出す活動が方々で活発化し始める。
ギルドでも国からの要請を受ける形で優秀な人材を選定し候補者を集めることとなった。それと同時に、勇者に帯同する従者の募集も開始される。
厳しい条件はあるが、給金は出るし、中途離脱も可能であるとして、ダザックも楽に稼げるなら、と応募することとなる。
いくつかの試験と面接を経て従者の候補として選出されてしばらくした後、「勇者があらわれた」との報せが舞い込み、彼はギルドへ招集される。
そこで「勇者」として紹介されたのは、異世界からこの世界に召喚された2人の少年少女。
ダザックは、まだ14歳で、しかも全くこの世界には関わりのない彼らを死地へと向かわせようというギルドや国に大いに憤るが、そのうちセーラー服を着た少女―天川美琴―の従者となって、彼女のサポートを一手に引き受けることとなった。
従者には破格の給金が支払われるが、その実、国がどこの馬の骨ともわからない異界の「勇者」に直接支援することができなかったため、半公半民であるギルドに支援し、ギルドが選定した従者に給金という形で金員を支払うという形になっており、これで路銀等もろもろを賄えということだった。
美琴は剣も振ったことがなければ、体力もなかったが、魔法は唯一光魔法に適正が見て取れた。これで本当に勇者なのか?と疑問に思うものの、彼らは魔王を討伐しなければ元の世界に戻れない、ということらしく、不承不承ながらも旅立たなければならない事情を抱えていた。
従者は、剣も魔法も使えるものから選別されており、要は何に適正を発揮するかわからない勇者の教育役をも兼ねる趣旨で選ばれていた。ダザックは話が違うと思いながら、彼女たちの境遇を不憫に思い出来る限りのことはすると宣言して、ともに旅にでるのだった。

紆余曲折を経て、幾人か仲間を得、美琴も少しずつ頭角を現しつつあったところで、現時点では到底かなわない魔族の強襲を受ける。
ダザックは仲間を逃がすため殿をつとめ、盾で攻撃を防いだ折に左腕の肘から先を丸ごと吹き飛ばされるも、身を捨てて敵とともに崖に落ちることでその務めを果たす。
その後、九死に一生を得て、また勇者一行と合流するために、魔族の支配地域で協力者の庇護のもと身を隠しながら体を癒していた。
・・・・・・

吹き飛ばされた左腕の違和感がだんだんと抜けてきたころに、ふとサイドチェストに手紙が置いてあることに気付き……
という流れで、堕ちました。
彼の物語は、その旅で強敵から仲間を逃したところで終わったということなんでしょう。

その後は本編のリプレイに話をゆだねることになります(そのうちまとめて頂けるそうです)。

・はじめてDoAをプレイさせてもらって
濃密な体験をさせてもらいました。
自分は割とロール遊びをするときPCと同化するタイプなので、PCに向けられた言葉はすべて自分に向けられているように受け取ってしまう癖があり、なおの事効きました。
週末は使い物にならなかったです。気が付くとほろほろと涙が流れている始末。ひどい有様だ。
もっと早く知っておけばよかったなーと思いました。いやでも知らなかったからよかった面はあるかもしれない…………生活とか……

なんか機会が作れればまたやってみたいという気持ちはありつつ、この先そんな機会が作れるのか定かではない。
ただただ有意義な体験だったと感じております。(重ね重ねありがとうございました。)

シナリオの感想とかは、また今度にしようと思います。続きに書くと思う。

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