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島歴3年で、何人とお知り合いになったか。

6月で島歴3年目に突入した私。丸2年、島暮らしをしたことになるわけだけれど、1年目が夏のビーチでバイトをしたり、移住して半年も経たずに彼ができたり、お酒の席に誘ってもらう機会が多かったりと目まぐるしく過ぎたこともあり、今年が4年目のような気がしてならない今日この頃である。
島は相変わらずの平凡さと緩やかさを兼ね備えている。何もないけれど豊かな心持ちでいられる不思議。島時間と言えども、確かに時間は過ぎていっているわけで、島の夜長も慣れると早く感じることもある。

最近の私は、釣り熱が再熱し、今日も今日とて釣りの日々を過ごしている。静かに楽しい。


島暮らしから3年の月日が経ったことと、noteの題材にしようという思いで、移住してから何人の人とお知り合いになったのか数えてみようと思う。お知り合いの基準は、他愛のない会話ができて、私から話しかけることができること。
コピー用紙に思いつく限り、名前をポンポン書き出してみた。

なんと、ザッと数えて80人!

職場の人、バレーの人、移住者の先輩方など、顔見知りの人を含めたらもっと沢山の方々がいるけれど、お知り合い基準があっても約80人の方たちと日々、多かれ少なかれ会話を交わせる生活が島にはある。
80人の中に含まなかったけれど、スーパーで会ったらお喋りする名前を知らないおばあちゃんやおじさんたちもいる。

道すがら、すれ違えば挨拶をするとか、街では薄れつつある日常もここにはまだある。島のおじいちゃん、おばあちゃんは話しかけやすくて、生活の知恵を沢山持っていて、惜しげもなく教えてくれる方が多いし、甘えてみればお互いの交流になっていい。(私はお返しに、パンを作ったり、労働をする)まずはこちらがオープンな心で行くことが大切。

知らない土地へ移住するにしても、島という小さなコミュニティの中のほうが、輪に入りやすいというか、お知り合いを作りやすい環境であると感じる。陸続きか、海に囲まれた離島であるかの違いは、無いようで実はあるのかもしれない。人口が少ないからこその繋がろう精神、大半がお知り合いの精神が無意識にあると思う。
勿論、すべての島の島民が割と温かくて、ウェルカムな形ではないだろうけれど、私が移住した島は移住者に優しい。島のお年寄りは、高齢化と(私の島は65%が高齢者)、過疎化の進む島を移住者が活性化させてくれることを望んでいる節もあるし、移住の先輩方がNPOを立ち上げて島をPRしたり、積極的に活動してきたこともウェルカムの要因だと感じる。

数年後、例えば妊娠して仕事を辞めたときに、仕事という自分が属する居場所を1つ失ったときでも、言葉を交わせる人たちが周りにいることは、私にとっては何でも手に入る場所よりも魅力的だ。手を貸してほしいわけじゃないけれど、寂しがりなんだと思う。田舎の周囲のお節介や目が嫌だという話もあるが、私は適度なら気にかけてくれることは有り難いじゃないかと思えるタチなので、有り難く恩恵を受けている。
確かに島暮らしは医療体制が整っているとは言い難いし、赤ちゃんとなると不便なことも不安なこともあるけれど、彼の土地へ行って、誰も知らず話せる相手もいない土地で、一から暮らすよりは心穏やかに生活できるし、適度に交流がある楽しい暮らしができそうだと、今時点では思っている。


偶然に釣れた小さな魚が、思いのほか美味しかったり、小難しそうだと嫌煙していた1世紀前の小説が面白かったり、今の私は静かに楽しい。

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