Q. やりたいことが続かない自分がいやになる
noteでの匿名・人生相談です。
かつての私の話。
ある日、ネットサーフィンをしていたところ、「これは自分のことだ」と感じる言葉に出会いびっくりしたことがありました。
20個ほどのチェック項目があり、ほぼすべてが当てはまってたのですよね。その日以降、自分が「それ」のカテゴリの人になったということです。
カテゴライズする言葉、概念の話。
興味があってもなくても、「HSP」「発達障害」「LGBTQ+」などマイノリティを表す言葉はよく目にするようになりましたが、そんな風にカテゴライズされたり、ラベリングされることって、どう思われますか?
私の場合は、自分の特性に名前がついた時、腑に落ちて安心する気持ちがかありました。
そのように思う人って多いのだと思います。なんで安心するのかというと、「私だけじゃないんだ」、「だから〇〇だったんだ」などと、自分の感じ方に合点がいくからですよね。そして、そういう風にカテゴライズの情報を得た時って「こんな風にしたらいいよ」っていうアドバイスもセットで受け取れるので、自分の生きやすさにつながると思っています。もちろん、自分は自分、なのですが、そんな風にカテゴライズされることも悪くないって思ってます。
ちなみに、私がカテゴライズされた言葉は、「HSS型HSP」というものでした。刺激探求型のHSPです。「ブレーキとアクセルを同時に踏む」という表現を見た時は、すごくわかる、と思いました。
振り返れば、突然、都市生活をやめて島暮らしを始めたことも、長期のリゾートバイトで長野の温泉旅館に行った時も、始めはとても苦労がありましたので合点がいきます。
相談者さんはマルチポテンシャルライトの傾向があるのかもしれないと感じました。
私の「HSS型HSP」と同じ話ですが、「自分はこういう特性があるんだ」と自分のことを理解してあげることって、自分の助けになります。
一番いいのは、人と比べなくなることです。人と比べるのって、ほんとうに意味がないことなので。自分のことを全部まるごと受け入れられるようになります。
やりたいことが続かないにしろ、それをやっている時に夢中になれることは、相談者さんの才能であり強み。
昭和時代の価値観だと、1つの会社に入って定年まで勤めるというのが一般的だったけれど、今はそういう時代でもないし、会社がいつまで続くかもわからない。
私は、続けることが善だとはまったく思っていません。それよりも、自分に嘘をつかない生き方の方が大切です。だから、続けたい人は続けたらいいし、いろんなことをしたい人はしたらいい。
ちなみに、マルチポテンシャルライトの人は、様々な要素がからむ仕事だと飽きずに続けやすいそうです。たとえば、YouTubeの動画を作る仕事をイメージしてみます。何かドキュメンタリー動画の企画をたて、誰をどんな風に撮るか画を決め、インタビューでどんな質問するか考え、撮影、ナレーション原稿作成、編集、PR・・・こういう仕事って、複数の要素が入ってきますよね。自分自身でやりたことがあるならそれをやったらいいですが、「続ける」という体験をしてみたいということなら、そんな風にいろんな要素のかけ算、というポイントで仕事を考えてみるのもいいと思います。
でもやっぱり。続かなくてもいいんです。
自分で裁量を持って、仕事を、暮らしを、生き方をデザインする。
自分のことがいやになるのは、誰かと比べたり、自分を認めていないから。
自分の特性を理解し、自分を飽きさせず、楽しませてください。
みずうみ
https://mizuumi1980.com/
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