珈琲屋、はじめの一歩について(延期中)
(はじめの一歩を綴る前に、カフェでのバイトを懐古しています。)
学生の頃、JR系列のBECK'S COFFEEで約1年半ほどアルバイトをしていた時は、朝6:00シフトで午前中一杯働き、午後に大学に行くような生活を一時期していました。店は、数年前に閉店となりましたが、羽田空港国内線ターミナルの一角に佇んでいました。
早朝、半分寝かけながらオープン準備。
粉砕機にコーヒー豆をシャーと流し入れ、ボタン一つであっという間に粉が完成し、コーヒーの香りが店内に広がり始めます。
粉は業務用ペーパーフィルターを付けたドリッパーに移し入れ、水出しアイスコーヒー作りに(数年後に、ちまちまと手回しミルを使うようになるとは思いもよらなかったでしょう)。ブレンドコーヒーに至っては、開店間近に落とし始めて淹れたての珈琲を提供することになっています。
オープン前に、夜勤終わりに来る常連さんや早朝のフライト前の腹拵えにやってくるお客さんで並んでいる日もありました。モーニングプレートを作ったりコーヒーを淹れたり、接客をしたり、店内掃除に回ったり、朝の忙しなさで目もすっかり覚めてしまいます。
当時は、全然コーヒーに興味がなくてカフェラテやモカ、レモンや抹茶を使った限定ドリンクばかりに目がいっていましたが、今は珈琲に目覚めてしまったので、ラテなどは二の次状態。カフェに行ったらシングルやブレンドコーヒーを頼みます。なんとも人は変わるものなのですね。
ちなみに私が珈琲好きになった理由は、こちら↓のnoteに綴っています。
ただ、カフェでバイトしていた過去の原体験が少なからず影響しているとは言えます。カフェで一緒に働いていた方々に恵まれたことや、コーヒーやデリを作る一連の作業が好きだったことが、心と体に染み込んでいたようです。
また、珈琲の豆は世界旅行のようで、第二のふるさとであるインドネシアを筆頭に、珈琲の発祥地エチオピア、元青年海外協力隊である知り合い3人(それぞれ別々)が派遣先であったグアテマラ、ヨガと切り離せないインドetc と、繋がれるという点がロマンです。さらに言えば、珈琲文化の歴史にも触れると心(もはや精神のところ)をくすぐられるのです。
いつしか珈琲屋さんをやりたいと思うようにもなり、2027年、30歳を迎えるまでにお店を構えた開業を目標にしてしまいました。
前置きが長くなりましたが、その一歩をどのように進むのかを書きます。
私にとって珈琲と切り離せないインドネシア。
休学をした時に滞在していた中部ジャワ島にあるPekalongan(パカロンガン)市に向けて、昨年チャリティイベントを実施しました。
パカロンガンは、近年、気候変動の影響を受け「沈む町」と称されています。
原因は、主に三つ
・沿岸部から来る高波の威力増し
・雨季の局地的な豪雨量の増加
・市内の下水道完備が未発達
その結果、家が床下浸水したり、交通手段となるバイクが塩水で故障するなどといった生活に支障をきたしています。
ただ、沿岸部に暮らす地域住民は貧困問題を抱えており、引っ越したくても引っ越せない。まさに環境問題ー貧困問題が重なりあっている現状にあります。
そんな現状をただみているだけでなく何かアクションできないかと、チャリティイベントを企画・運営しました。
実のところ、チャリティは国際ボランティアやってきたからこそ抵抗がありました。理由は「持続的じゃない」に尽きます。
一時的、小規模で微力。且つ、ただの自己満足なんじゃないかと思っていました。「寄付を募って、送金して、物資届ける」だけで、なーんの捻りもないし、不効率。地域でグリーンビジネスを作って、雇用生み出す方がよっぽどインパクトはありますよね。でも、当然そんなこといきなりできないし、当時はチャリティにやってみる価値があると、自分の直感に従い実行しました。
結果云々はこちらにまとめております ↓
この期間、小さいながらも集まったご支援にかなり突き動かされ、このまま1回こっきりで終わるのではなく、来年も形にしようと、チャリティ終了当初から思っていました。
2023年は、そのチャリティにあった課題「非持続性」を解決するような打ち手を出して、チャリティへの変化をつけようと。その打ち手が「珈琲」となります。
このチャリティ(改)の継続と開業前の試験的な稼働も兼ねて、2023年7月1日から、珈琲を提供していく計画です。よって、寄付ではなく、私が淹れた珈琲に対するお代(本業ではないので、収益100%分を想定)をPekalonganの人々のために使わせていただきます。
使い方は、
①生活支援
②マングローブ植林
③子供たちの環境教育
の3用途で、オーダーしたコーヒーによって使い道をお客様で選んでいただけるような仕組みで構想中。
珈琲の提供は、イベント出店や自主開催で行う予定です。それまでは珈琲の知識を何度でも学んで、忙しない日常の時と心の余白からできる幸を届ける珈琲を提供できるように勤しんで参ります。
あなたに生まれた余白が、遠い異国の地で持続的な地域づくりに繋がると思うと、余白をあえて作りに行きたくなりますね。
本業はライターやSNS発信、リーフレット作成などPRにかかる仕事をしながら、その片手間に、日々ヨガ(アーサナや哲学)を基盤にして珈琲に費やしていきたいと思います。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
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