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ヒュッゲに暮らす

何かを選択すると同時に何かを捨てていることになる。

時間的な余裕と金銭的な余裕と、どちらを選びどちらを捨てるだろうか。

この二つを天秤にかけていることに気づいたのはこの頃だ。

会社員時代は月から金まで決まった時間、ときには延長して働き、土日の休みは風のように過ぎ去るような時間感覚があった。
給料、ボーナス、昇給、有給ありだから、時間的な余裕よりかは金銭的な余裕が優位にあった。

フリーランスとなり、ある程度安定した仕事案件を担保し、衣食住まわる今は、金銭的な余裕より時間的な余裕をとっている。

6:30起床
8:30仕事@家①デザイン
11:00休暇
13:00移動&仕事②取材と買い出し
14:00仕事@店③スイーツの仕込み
18:30帰宅

とある日の流れ

やりたいことをやることができている環境であることも相まって時間的な余裕を感じやすい。
まだ仕事をする余地はあるが、そんなにコン詰めて働くことなかれと言い聞かせている。

仕事量を調整し、時間的な余裕を優位にさせたにも関わらず、もともとあくせくと焦るタチで自分を追い込みがち。
別に焦ったり追い込まれたりしなくていいのに、なんとも忙しない気持ちになっていた。心身にはあまりよい気はしない。

どーやら自分はせっかちらしい。
せっかちを受け入れてるならまだしも、受け入れてなくてどうこの時間的な余裕に解釈をつけようかと思っていた。

そんな時に出会った言葉が
「ヒュッゲ / スローフード」

ヒュッゲとは「デンマーク語で心配ごともなく心が安らぎ、心地よく時間が流れている時に感じるもの」

「日本で、ヒュッゲに暮らす」著イェンス・イェンセン

スローフードは「手をかけて育てられたり時間をかけられたものから感じるヒュッゲがある。」

「日本で、ヒュッゲに暮らす」著イェンス・イェンセン

「何時間もかけて煮込んだシチューや天然酵母で一晩かけて発酵させたパン生地もヒュッゲだ。」

「日本で、ヒュッゲに暮らす」著イェンス・イェンセン

「日本の料理でいうと、ぬか漬けや梅干しなど季節の保存食や、お汁粉などは、とてもヒュッゲな食べ物だと思う」

「日本で、ヒュッゲに暮らす」著イェンス・イェンセン

なぜ時間的な余裕を取ったかといえば、”ヒュッゲ”に暮らしたかったからではないかと腑に落ちた。

これまで自然に寄り添った暮らしをしたいという想いのもと、地方移住をしたり、家庭菜園をしたりとしてきたわけだが、なんだか頭で腑に落ちていないところがあったから、うまく行動できていない実感があった。

今回、ヒュッゲ・スローフードというワードから、自分が貫いてみたい暮らし、ライフスタイルはヒュッゲなんだとおもった。ヒュッゲ、ヒュッゲと連発してうるさいばかりであるが、ヒュッゲブームがここ数年到来中というわけ(ブームというには長いかも)。

小庭で2ヶ月間かけて育ったレタス。

レタスを10月下旬に苗を買ってきて植えて12月上旬に収穫した。2ヶ月間、放置せずに雨が足りなかったら水やりをしたり、追肥をしたりと手をかけて育てることができた。これこそヒュッゲなんだなと。

自分にシックリくる言葉を見つけてみると、過去・これからの行動への意味付けに深まりが増すと感じた言葉との出会いとなった。

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