ベトナム起業日記 #59. ベトナム随一の漁場で捕れた味しい魚たち
ホーチミンの金曜日
1日経ってようやく昨日の二日酔いも抜け、僕は朝から何を食べようか少しホテルの近くを散歩しようと思ってHEM(細い路地のこと)に入っていった。
そこに新しいバインミー屋さんができていたので、バインミーとコーヒーを注文して食べた。
胃腸はまだ完璧ではないのが、バインミーを食べているとわかる。恐るべしベトナムの謎のワイン。
今日はやらないといけないことが目白押しだった。
一昨日のバックエンドに関して、さらに細かい打ち合わせをして、
別のプロジェクトのキックオフの説明会も開催した。
対面だと本当に議論が進む、物事が超速で決まり、ナレッジが超速で共有されていき気持ちがいい。
そのほかには今週格闘していたCDKを完成してインフラを生成する必要もあった。
メンバーの写真は最後に円形にクロップする作業がまだ終わっていなかった。
これらを無心になって片付けていく。
5時半になんとか仕事を片付けてオフィスを出ると、Grabタクシーで登記をやってくれたS社長との待ち合わせの場所に向かった。
到着したお店は、なんとS社長が先月オープンしたばかりのS社長自身のお店だったのである。
S社長は第1区の北東の第2の日本人街と言われているエリアに近い場所に、焼き魚に特化したお店をオープンしていた。
2階はエアコンも聞いていておしゃれな内装、1階は路地に面して壁がなく開け放たれておりベトナムのローカルっぽい雰囲気だった。1階のテーブルのこれもベトナム仕様の低い椅子にS社長と向き合って腰を下ろす。
通りに面したグリルで魚をシェフが焼いている。
ベトナム一の漁場があるとされるフーイエン省の魚を主に扱っていて、
おすすめは日本であまり流通していない「すぎ」という魚だということで早速それを注文した。
ビールはサッポロビール。4日間ローカルフードを限界まで飲み食いした胃にサッポロビールは優しい。
しばらくして、塩焼きにした「すぎ」が出てきた。
白身で身は淡白だが、あぶらが乗っていて美味しい。タイとタラの間のような味で両方のいいとこ取りのような白身である。
普段はスパイスもふりかけて焼いているということだが、今日は日本人の私用に塩だけで焼いてくれたものを出してもらった。
4日間ローカルフードしか食べていない胃に「塩焼き」は染みわたる。おいしい。
スパイスはかかっていないが、お好みでということでヌックマムベースのソースもでてきた。このソースのヌックマムがフォー屋さんででてくるヌックマムよりも濃厚というか違う味がして、また新しいものに出会った感覚である。
その後は、マナガツオを焼いてもらう。これも名前は馴染があるけどなかなか日本で食べることがないため、食べてみたいと注文させていただいた。
マナガツオもうまい。これはより食べ慣れた白身の味で、塩がいい感じに効いている。
その後、S社長おすすめのフーイエン省のマグロの目と頬肉を蒸し焼きにしたものがでてきた。スパイスと香草で蒸した絶品料理だった。
陶器のそこに溜まったスープがイカスミのような濃厚な旨味がして、これがまた美味かった。
昨日がカエル、その前が川魚の卵だったので、ようやく日本的な味を口にしてちょっとホッとした。
S社長は魚の仕入れや販売も行っているということで、ベトナムの漁場のことやとれる魚の種類など、今まで全く聞いたことのないベトナムの新たな一面について教えてくれた。
自分はS社長に比べてまだまだ行動力が足りないなと感じ入る良い機会でもあった。
この辺りは第2の日本人街という立ち位置のエリアだが今回初めて足を踏み入れた。巨大なビルばかりが立つ中心部と違って下町感があり、いい場所だ。
次回もまた来たい。その時は胃腸も万全な状態でさらにたくさんの魚を食べたい。
S社長が特にこだわっているBanh Canhという麺をしめにいただいた。これもすべてフーイエン省の食材を使って、化学調味料を使わず作ったものだそうだ。
魚介の出汁が弾力のある麺に染み込んでいて締めにぴったりだった。
サイゴン川沿いをタクシーで宿に戻った。フランス統治時代に建てられたホテルマジェスティックの美しくライトアップされた姿の前をタクシーが走っていく。
明日は帰国日。
またすぐにホーチミンに戻ってきたい。
続く。。
最後までお読みいただき、ありがとうございます!
この記事がお役に立ち、楽しんでいただけたなら、ぜひハートマークをクリックしていただくか、今後も私達のベトナムでの奮闘記に興味がある方は、アカウントのフォローをご検討ください。
皆様のサポートが私の大きな励みとなります!
私の会社Goldrush ComputingへのWebサービス、iOS・Androidアプリの開発のご相談はこちらからお願いします。↓↓↓
次回は↓↓↓